任意売却の最大のデメリットはブラックリスト!?
債務者(あなた)が債権者(借入先の金融機関など)に同意をもらうことで、ローンが残っている不動産でも売却することができる任意売却ですが、もちろんメリットばかりではありません。
任意売却に関する質問の中でも多いのが「任意売却をすると、ブラックリストに載ってしまうか?」という質問です。任意売却をすると、ブラックリストに載ってしまうのでしょうか?
ブラックリストとは?
実はブラックリストとは俗称であり、正式な呼び名ではありません。クレジットカードやローンを組むと、顧客情報が個人情報信用機関に登録されます。個人情報信用機関とはクレジットカード会社・信販会社・消費者金融など金融系企業が加盟している機関です。
ローンの返済に問題がない方の情報を〝ホワイト情報〟と呼び、反対にローンの返済に問題があり、返済が滞っている方の情報を〝ブラック情報〟と呼びます。ブラックリストに載るとは、このブラック情報として登録されることを指します。
任意売却をするとブラックリストに載ってしまう
では、任意売却をするとブラックリストに載ってしまうのでしょうか? 結論を申しますと、任意売却が原因ではありませんが任意売却に至った人はすべからくブラックリストに載っていると言って良いでしょう。
というのも、任意売却はローン返済の滞納があってはじめて行われるものですので、任意売却の前の段階、ローンを滞納している段階で情報がブラックリスト(延滞情報・事故情報)に載ってしまうと言われています。そのため、任意売却に至った人は「ブラックリストに載ってしまった」と見てほぼ間違いないでしょう。
次に気になることと言うと、ブラックリストに載った場合「どのような不都合が生じるのか?」ということだと思います。ブラックリストに載った場合、下記のようなデメリットがあります。
<住宅ローンが組めない>
任意売却によってブラックリストに載った場合、当然ですが新規で住宅ローンを組むことができません。
<クレジットカードが作れない>
住宅ローンと同様に、新規でクレジットカードを作ることができません。
いずれも断定的な表現で書きましたが、申し込み自体は可能でしょう。しかし、延滞情報・事故情報というマイナスな情報が載っている人と契約したいと思いますか? 申し込みはできても、ほとんどが断れると思います。
ブラックリストに載ったという情報は記録として残ってしまいます。仮に任意売却で残ったローンを完済したとしても、あなたにとってマイナスな記録が残ってしまうだろうということを予め理解しておいたほうがいいでしょう。