世の中から欠陥住宅はなくならない
昨今、雑誌やテレビ番組などで欠陥住宅を取り扱うことが多くなりました。このようなメディアの注目により、欠陥住宅は減っているだろうという憶測を立てている人もいるかもしれません。
しかし、欠陥住宅の問題は何十年も前からある話です。全体的な数の変動は見られても、この世の中から欠陥住宅が完全になくなるというのは残念ながら考えづらい話でしょう。
家を購入するということは、自分の人生を左右するぐらい大きな買い物です。欠陥住宅を買わないためにも、私たちにできることはあるのでしょうか?
欠陥住宅を買わないためにはどうすればいいのか?
<専門家と一緒に物件を下見する>
欠陥住宅を買わないためにできるもっとも有効的な方法のひとつです。もしも知り合いに建築関係者がいれば、下見を一緒にするといいでしょう。また、そのような知り合いがいない場合は専門家を雇うのもひとつの手です。
余計な出費だと思う方もいるかもしれませんが、欠陥住宅に何千万というお金注ぎ込むことを考えれば、出しておいて損はない出費ではないでしょうか?
<雨の日に見学する>
雨の日に物件を見学することで、雨漏りや庭の水たまり状況など、実際に目で確認することができます。とくに大雨の日は狙い目です。これから何十年と暮らしていくことになるであろう住まいですから、大雨・台風などの災害がやってくる日はまず間違いなくあります。
悪天候の日にも問題ない物件であることをしっかり確認するためにも、少なくとも一度は雨の日に見学を行うのがお勧めです。
<大手だからといって安心しないこと>
「大手だから安心」「有名な建築家が設計したから問題ない」あなたもこのように安心しきっていませんか? 欠陥住宅を購入しないためには本人が注意深くになることが非常に重要です。
仮に不動産の担当者の気持ちになってみてください。あなたが真剣に細かいところまで話を詰め、問題と思われるような部分を徹底的に訊ねれば担当者も「この人に中途半端な対応はできない」と気を引き締めてくれるとは思いませんか?
確かに「細かいところまで訊いてくる面倒な人だな……」と思われるかもしれません。面倒くさい人、感じが悪い人と思われるのは誰だって嫌です。ですが、こっちは人生をかけた買い物を決断しようとしているのですから、担当者にどう思われようが良い物件を購入することに全力を注ぐべきではないでしょうか?
大手だから安心という気持ちは、心の隙を生みます。大手・有名という言葉を信用しすぎず、アフターケアや契約書、不動産会社の経営力など、物件を購入する際は徹底的な準備と話し合いをしましょう。