初期費用を抑えられる物件が大人気
昨今は入居後の数ヶ月間、家賃が無料になるフリーレント物件を筆頭に、初期費用を抑えられる物件を売りにしている不動産会社が目立ってきています。敷金礼金0円という物件も初期費用を抑えられる物件として有名ですよね。
しかし、本当にその物件は大丈夫なのでしょうか? 実は敷金礼金0の物件にはデメリットが隠されている場合があります。
敷金礼金0円に隠されたデメリットを見破るには?
<退去時に莫大な料金を請求される>
敷金礼金0という宣伝文句で客を釣り、退室する際に莫大な料金を請求するという手口があります。具体的にはクリーニング代や修繕費として請求されることが多いです。
このような物件は最初から退去時に請求することを決めているため、こちらが部屋を傷つけないように過ごしていても、いろいろと難癖をつけられて請求されてしまう場合があります。
<怪しい項目に要注意>
注意しておきたいのが物件情報の備考欄です。家賃・間取り・駅徒歩などの詳細はよく確認すると思いますが、見落としがちなのが備考欄です。そして、消費者が見落としがちなのを逆手に取り、この備考欄のところに怪しい記載がされている場合があります。
よくありがちなのがクリーニング代と鍵代の高額請求です。この二つの項目において、料金が相場よりも異常に高いことがあるのです。ただし、どれぐらいだと高いのかという判断は、間取りや鍵の種類(カードキーやディンプルなど)にもよるので、具体的な平均価格を出すことができません。
敷金礼金0ではない周辺物件を調べ、自分が住もうと思っている敷金礼金0の物件とどれぐらい価格が違うのか調べるようにしましょう。
<相場を確認>
敷金礼金0の物件は、相場よりも家賃を高くしていることがあります。家賃を高くすることにより、最終的に元を取るような仕組みです。こちらも自分が住もうと思っている物件に近い物件と家賃を照らしあわせ、相場を調べることをお勧めします。
初期費用を絶対抑えたい人には魅力的である
いろいろなデメリットをご紹介しましたが、初期費用を抑えられるということに変わりはありません。そのため「最終的に損をしたとしても、初期費用さえ抑えられるのであれば構わない」という人にとって、敷金礼金0というのは魅力的な物件かもしれません。
ただし、初期費用を抑えつつ、家賃も安いところに住みたいと思っている方はよく考える必要があるでしょう。
不動産はとにかく相場と照らし合わせることが大切です。好条件の物件を見つけた際は、とりあえず相場を調べるように癖をつけておきましょう。