なんとなくSRC造の方が良いと思っていませんか?
不動産サイトや物件でよく見かけるRC造とSRC造という表記。どちらも建物の構造を示したものですが、それぞれの特徴を理解している人は少ないと思います。また「RC造よりはSRC造の方が良いだろう」という漠然とした考えを持っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回はRC造・SRC造、それぞれの特徴をご説明したいと思います。
1:RC造とは?
RC造とは鉄筋コンクリート造のことを指し、英語のReinforced Concreteの頭文字を取ってRC造と呼ばれています。耐久性・耐震性に優れており、一度建てれば基本的に数十年以上住み続けることができます。また気密性と断熱性が高いため、RC造の建物は冷暖房の効率が良いと言われています。
遮音性に関しては高いという人もいますが、遮音性はどんな内装材を使っているかによっても大きく左右されるため、一概に高いとは言えない場合もあります。
2:SRC造とは?
SRC造とは鉄骨鉄筋コンクリート造のことを指します。先に述べたRC造(Reinforced Concrete)にSteel(鉄骨)の頭文字を足してSRC造と呼んでいます。
SRC造は鉄骨で骨組みされた柱の周りをコンクリートで固めていく工法です。RC造や鉄骨造よりも高い耐震性・耐火性があり、柱や梁の断面が小さくて済むという両者の長所を兼ね備えた構造となっています。
ただし、SRC造は建設コストが高くかかるというのが最大のデメリットです。
3:結局RC造とSRC造はどっちがいいの?
以前は耐震性・耐火性に関してはSRC造の方が優れていると言われていましたが、昨今では技術の進歩により、RC造でもSRC造とほとんど変わらない耐震性・耐火性を備えている建物もあります。実際、RC造は高層マンションには不向きだと言われていましたが、今ではRC造の高層マンションも増えつつあるほどです。
つまり、「SRC造でなければ絶対にダメだ!」という明確な理由はなくなってきており、これから買おうと思っている物件、または住もうと思っている物件に対して、RC造であるかSRC造であるかについては深刻に捉えなくても良いということになります。
値段や自分好みの内装、欲しい設備など違う部分に拘りを持った方が良いでしょう。