訳あり物件専門家 白石 麗花です。
かなり前のことにはなりますが
この時期は、
東北のド田舎から受験のために上京するときに
自分で宿探しをしたことを思い出します。
大学入試とコンサート
2月中旬、毎日寒い日が続きますが、
日本全国で大学入試試験に挑む学生さんたちはまさに試験シーズン真っただ中、
受験生自信はもちろん、それを支えるご家族の皆さんも、ほんとに大変な時期ですよね。
春はもうすぐそこ、もうちょっとです。がんばってください。
先日、ちょっと興味を引くニュースがありました。
日本の某地方でのこと、2月の下旬に行われる大学の入試試験のため、
全国から受験に訪れる受験生のための宿泊用のホテルが全く予約が取れなくなっているらしいのです。
その原因とは・・・
なんと、人気アイドルグループの大きなコンサートが同じ日に開かれるため、
そのコンサートに行くための多くのファンたちが、
宿をかたっぱしから予約しちゃったらしいのです。
ん~これってどうなのかな?
受験生の宿がアイドルのコンサートのためにとれない、
これだけ考えると、コンサートより受験生のほうが大事だから、
じゃまするのはどうなの!って考えちゃいそうだけど、
アイドルグループだって立派なビジネス。いろんな事情で、
いろんな過程を経て、その地でその時コンサートを行うことにしたわけですよね。
大学受験日のことなんて想定できないだろうし、
先に決めたほうが優先されるのは当然のこと。
でも、一方、受験生側からすれば、
「冗談じゃない!宿がなけりゃ受験できないよ」ってことですよね。
確かに洒落にならないです。
そういうことにならないように、
前もって宿をとっとけばいいじゃんって意見もあるかもしれないけれど、
国立大学の試験は、
1月中旬に行われるセンター試験の成績によって受ける大学を決定する事情もあるので、
そうもいかない。アイドルグループのコンサートはもっとずっと前に決まってるんだからね。
この問題を受けて、地域の行政が宿泊場所を確保する動きをとったり、
地元の不動産業者さんが、所有マンションを宿泊に提供したりしてますって報道されていました。
不動産業者さんからすれば、受験生やその親に感謝されて、
企業のPRにもなって、
もしその受験生が合格してそこで部屋を探すなんてことになればなんていう集客効果も期待できるでしょうし
(その不動産屋さんはそこまで考えていなくて、ほんとに心からの受験生応援なのかもしれませんよ)、
まあ、いろいろ考えさせられるニュースだったなと思ったのです。
でもこういう問題って、これから頻繁に起こりうることかもしれませんね。
現に、一昔前と比べると、日本国内のあらゆるところで、
外国人旅行者の方たちがあふれていて、
ホテルの部屋をとるのって簡単じゃなくなってきてますよね。ち
ょっと前は簡易なビジネスホテルだったら、すぐに、たやすく予約できたのに。
それに関連して、「民泊」ビジネス、法規制が難しくて、
なかなか大ぴらにはできないみたいですけど、やってる人いますよね。
たしかに、宿泊希望者があふれてて、
安い宿の需要があるならばそこにビジネスチャンスはあります。
今年から法令が新しくなるらしいですけど、日本でこの仕組みが本当に根づくのかなって思いますね~。
だって、シェアハウスとか、普通のアパートだって、
近隣からの苦情問題って結構ありますからね。
日本人特有の、心の鎖国意識みたいなもの、
自分の近所に外国人が出入りしてるとか、よくわからない人が集まっている、
それで普通に苦情になりますからね。
東京オリンピックに向けて、
みんないろいろなビジネスチャンスを探っていますし、
そのあとのどんなことが起こるのか、私も何となく考えています。
皆さんも何かヒントがあったら教えてくださいね。
そうそうこのコラムをしたためていて思い出したことがありました。
知り合いの投資家さんに日本中を激震させた地下鉄での
事件の東京本部の建物を借りれないだろうかという依頼がきたことがありました。
何に使用するのですか?
とお尋ねしたところ民泊宿にできないかなと考えている。
と言われました。
どんな発想しているんだ?
と一瞬ドン引きしましたが、
視点を変えるとピラミッドもベルサイユ宮殿も観光スポットでしょう。
人は生と同様に死に対してのミステリアスな部分に興味がある生き物なんですね。
立場を変えると人は人を傷つけます。渦中の方にとってどんな心証を受けるのかが
慮れないのが残念に思うことがあるのは前出のコラムにもあるようにメデイアに腹立つ
ことは多いですね。
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