世界最高水準の物流が整い、治安の良い日本であれば、頑丈な宅配ボックスがなくても、置き配で再配達が防げる。
Yper・内山智晴社長
Yper・内山智晴社長 撮影=リビンマガジンBiz編集部
吊り下げ式簡易宅配ボックスの「OKIPPA(オキッパ)」を開発。玄関のドアノブにかけるだけで、各住居専用の宅配ボックス環境ができあがる。
バッグをドアノブに吊り下げておき、荷物の配送員が商品を入れて鍵をかける。「置き配」のセキュリティをぐんと強化できる。
「日本の物流は、他国と比べて高水準であるにも関わらず、当時から再配達が社会問題化していた。これほどまでに構造化されているインフラがあるのに、再配達の問題が起こるのはなぜなのか。この課題をスタートアップとして解決できれば面白い」と感じたことが、事業が生まれた瞬間だった。
超高齢社会を迎え、労働人口が減る日本で、消費のEC化が進めば、物流は崩壊する。再配達を減らさなければ、物流もECもどちらの業界も回らない。
社会のインフラを守るために、スタートアップ企業は加速する。