遠くない将来、不動産テックによって不動産ビジネスは劇的に変化すると言われている。

これまでの商慣習や仕組みが変わり、無数の新ビジネスが生まれるかもしれない。

KAREN(東京・港区)の武藤諒俊社長に話を聞いた。(リビンマガジンBiz編集部)

KAREN・武藤諒俊社長 撮影=リビンマガジンBiz編集部

―サービスについて教えて下さい。

当社が提供している「KAREN」は、2019年1月に正式リリースしました。

簡単に言うと、「オンラインでインテリアコーディネートを簡単に発注できるサービス」です。

画像提供=KAREN

まずオンライン上で、利用者の好みや条件、自身のライフスタイルなど約30項目をヒアリングします。

ヒアリングした情報が、インテリアコーディネーターに送られ、専門的な知識を基にコーディネートした部屋を3Dモデルに起こして、ユーザーに提案するというものです。

部屋の画像や間取り図などを送ってもらい、その情報を元に3D画像にします。

ユーザーにはコーディネート提案画面を用意しており、3D画像が4点と、コーディネーターのコメントが載っています。コメントは2,000文字以上としっかりしたボリュームがあります。定型文ではなくオリジナルで、書いていますので理解しやすいと思います。

コメント内容はスタイルの説明、どういったことに気をつけたか、そして家具の選定理由もイスや机ごとに説明します。インテリアについてのワンポイントアドバイスなども載っています。

提案画面にはコーディネートした家具を購入できる導線も設置しています。つまり、ここに載っている家具を全て購入すれば、3D画像にした部屋を実現できるということです。

家具メーカー10社と提携しており、約40,000商品を取り扱っています。インテリアコーディネーターも、提携している企業の商品から選んで提案しています。1部どうしても取り扱いがない商品などは外部サイトを使っています。

―登録しているインテリアコーディネーターは何名いるのでしょうか。

約100名です。

インテリアコーディネーターという資格を持っている人は多いです。全国に5万7,000人います。しかし、仕事にしている人は半分にも満たない。さらに、インテリアの仕事をしている人でも住宅のコーディネートをしたことのある人は、ほんの僅かです。ほとんど方は、店舗のコーディネートをメインにしています。

だから「KAREN」には、住宅専門のコーディネーターだけに登録いただいています。

KAREN・武藤諒俊社長 撮影=リビンマガジンBiz編集部

―どれぐらいの利用があるのでしょうか。

2019年1月に開始して、数百件利用いただいています(2019年5月現在)。

ほとんどユーザーが提案した家具や小物を1つ以上購入いただいてますね。

―ユーザーの属性を教えてください。

女性が多く、7:3の割合です。

物件は、持ち家の方が多いですね。

家を購入したタイミングで、提案した家具などを全て購入いただく方が結構います。

―サービスのマネタイズはどういった構造なのでしょうか。

ユーザーからの利用料金1部屋のコーディネートで7,980円と、家具を購入してもらうことでの収益です。

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