人生の時間を考えれば、自分にぴったりな家に出会う方がもっと大事
Cocolive・山本考伸社長
撮影=リビンマガジンBiz
集客反響やアポ獲得率をあげるためのサービス『KASHIKA』を開発、提供しているCocoliveを率いる山本考伸社長。不動産会社の自社ホームページに追加するだけで、既存客への追客が簡単にできるようになる。
このサービスの根幹には自身の家探しでの経験がある。探す家の条件は子どもの教育や、予算の見直しによって次々に変わる。それにも関わらず、不動産会社から紹介される物件は最初に言った条件のままだった。
「ミスマッチ」があった。
Cocoliveを立ち上げる前、山本は楽天トラベルの社長だった。その時、三木谷浩志会長に何度も言われた言葉がある。
「楽天トラベルをホテルが予約できるだけのプラットフォームとして特化していると、いつかはコモディティ(差別化が困難)になるぞ」
サービスはホテルの予約が簡単にできるだけではダメだ。「一番良い宿泊体験をレコメンド(紹介)できるようにならなければならない」
家探しでのミスマッチ経験から、この言葉を思い出した。
「人生の時間を考えれば、自分にぴったりな家に出会う方がもっと大事」だ。
山本は、テクノロジーの力で一番良い住宅をレコメンドすることの重要さを認識した。楽天トラベルを辞め、わずか数人でCocoliveを立ち上げた。
不動産営業や仲介の効率化のためにサービスの開発・改善を行っている。
(敬称略)