アイキューソフィア・中野里美社長(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
―CtoCのビジネスについては、トラブルも報じられています。事業者としてリスクはないのでしょうか。
「登録スペースに予約をせずに勝手に駐輪されたりしないのか」とよく質問がありますが、ほとんどありません。
線が引いてあるスペースに、「予約専用の有料駐輪場です」という張り紙をしてあれば、わざわざそこに不正駐輪する人はいないんですよね。良心がとがめるんでしょう。
また、オーナーの中には管理・運用の心配が多いようです。
基本的にはオーナー自身で管理してもらいますが、アプリには「管理を協力する」という機能もあります。駐車場や駐輪場を運営している会社に協力してもらいながら運用することも可能です。
一方で、ユーザーとオーナーが直接コミュニケーションを取れるようにはしていません。ユーザー側からの問い合わせは、全て当社が窓口になって受け付けます。そこから、お伝えするようにしています。オーナーにとっては手離れが良いと思います。
でも、私も何かトラブルがあるのではないかなと心配していたのですが、本当に少なくて、驚いております。
―シェアサイクルサービスも増えてきました。
競合するサービスとは思っていませんが、スペースを取り合う可能性もないとは言えません。
ただ不正駐輪の撲滅という意味では、自転車をシェアすることは良いと思っています。もっとシェアサイクルが普及すれば、ポートのひとつとして『みんちゅう』が活躍するのではないかとも思っています。
―店舗が空いているスペースを『みんちゅう』にすることで、集客にも効果が期待できそうですね。
そういった事例が増えています。
大和市の裏通りにある飲食店では、客用の駐車スペースを半分『みんちゅう』にしたことで、『みんちゅう』での収益が毎月数千円入ってきて、ユーザーがランチタイムに食事をすることが多くなったという話を聞きました。
店の名前を知ってもらうきっかけや、直接の集客にもなっているようです。

飲食店を『みんちゅう』にすることで集客もできるという(画像提供=アイキューソフィア)
『みんちゅう』のユーザーは、高確率でその地域を生活圏としている人です。1回使用して終わりではなく、何回も使う人が多い。店舗の目の前が『みんちゅう』なら、当然寄ってもらえる可能性も高い。そういったところでも街づくりに繋がっていくなと思っています。
―中長期の目標を教えてください。
来年中に15,000台分までスペースを増やしたいと思っています。
そのためには行政や鉄道会社、不動産会社と提携していきたいと思っています。
もう一つ、将来的には『みんちゅう』のユーザーデータの活用をテーマに掲げています。『みんちゅう』は人の動きに関連するラストワンマイルのデータが得られます。ここの動向を知りたい企業は多いんです。行政や企業と協力して、新しいサービスも作っていきたいと思っています。
また、冒頭に伝えたように、当社には「不正駐輪の撲滅」という大きな、大きなテーマが常にあります。
2020年の東京オリンピック、パラリンピックの時には世界中の人に、「日本はキレイな国」だと思ってもらいたい。点字ブロックを塞ぐような不正駐輪は絶対になくしたいんです。
「2020年不正駐輪ゼロ」を合い言葉に活動していきます。