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アイキューソフィア・中野里美社長(撮影=リビンマガジンBiz編集部)

―オーナーが料金を設定する仕様ですが、いくらぐらいが相場なのでしょうか。

「1日100円」くらいが多いですね。高い地域では1日150円や200円に設定している方もいらっしゃいます。

これから、ユーザーが増えていけば、場所によってはコイン駐輪場よりも高い値段になっていくことも考えられます。

コイン駐輪場は予約ができないので、利用するには、現地で空きを見つけないと行けません。空きがなければ次の駐輪場に行くんです。

『みんちゅう』ならあらかじめ予約が完了しているので、そういう手間はない。そういった点でも、今後料金が高く設定できる可能性もあります。

地域によっては1カ月先まで予約が一杯になっていますから。

―ユーザーはどんなときに使うんでしょうか。

前日までに予約いただく方が多いんです。

1カ月まとめて予約されている方もいらっしゃいます。

プロモーションはまだ本格的にやっていないんですが、ジワジワと利用者が増えています。

駐輪場不足で困っている人は多いのですね。「自転車を停められる場所ができた」と認知されると、一気に盛り上がる傾向にあります。

こういった状況を見ていても駐輪場ってまだまだ足りないんだなと驚いています。これまで不正駐輪していた人たちも、停める場所がないから仕方なくと、後ろめたさを持っていた人も多いんでしょうね。

―行政との取り組みが始まっているそうですが、その他の事業者との協業はありますか。

行政と同じくらい不正駐輪に困っているのは、駅周辺に不正駐輪が多い、鉄道会社です。2018年10月に、埼玉高速鉄道と提携し、サービスの提供を始めており、不正駐輪の中心となる駅において、不正駐輪対策のできる『みんちゅう』の導入は非常に意義あることだと捉えております。

埼玉高速鉄道との提携の様子(画像提供=アイキューソフィア)

不動産管理会社からも不正駐輪に困っている話があります。

不正駐輪の撲滅には行政との取り組みが多くなりますが、行政に限らず広く提携を進めています。

―不動産管理会社との提携にはニーズがありそうですね。

でも現状では、なかなか提案を聞いてもらえないことも多いんです。ネットやアプリのサービスに抵抗があるのでしょうか。やはり不動産業界はなかなかアナログな部分がかなり残っているということかもしれません。

不動産テックに関連するサービスは増えていますが、なかなか勇気がいるのかなと思っています。

でも『みんちゅう』は手軽に始めやすいサービスだと思うんですよね。

効果を実感してもらい、『みんちゅう』をきっかけにITに対する障壁を下げてもらえれば、うれしいと思っています。

―『みんちゅう』を始めた時の話を聞かせてください。

もともと当社のグループ会社に駐車場やコインパーキングの開発・管理事業を行っている会社があり、管理している駐車場に不正駐輪が多かったんです。機械と機械の隙間とか、精算機のすぐ横に停められたりするんです。

なんとかしたいなと思っていた時、ユーザーとしてラクマやフリルなどのCtoCのサービスを使っていて、自分たちでCtoCのサービスを創れば不正駐輪も解決できるのかもしれないと思いつきました。

>>次のページ:『みんちゅう』で2020年不正駐輪ゼロへ(3ページ目)

 
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