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コンコアーズ・中島貴春社長(撮影=リビンマガジンBiz編集部)

―使い勝手の評判も良いようですね。

そうですね。

写真は専用アプリがあるので、被写体のカテゴリ、例えば「黒板」といったものを指定して、あとは場所を指定して撮影すると、『Photoruction』に飛び、関係者間で簡単に共有することができます。

写真には様々な情報が付随しているので、自動で整理できるのも『Photoruction』の特徴です。撮影場所やいつ撮った写真なのかといった情報も自動で入力されます。こういった情報を使って、特定の日時に撮影した写真などを整理することもできます。

今までは、カメラで撮って、一度事務所に戻り、メモなどを見ながらデータを整理していました。『Photoruction』を使えばそのような作業がなくなります。

書類作成においても同様です。必要な写真を選択し、何の書類を作るのかを選べば、アルバム台帳なども即座に作成することも可能です。

―建設会社以外でも活用している企業はあるのでしょうか。

大手のオフィス管理会社にも導入いただいています。

物件データを持つことができるので、物件管理ソフトとしても利用いただいています。それ以外にも修繕の記録を管理してもらっているようです。

『Photoruction』は図面に対して、いろんな情報を保持できます。日付ごとにレイヤーデータを追加できるので、修繕履歴として活用いただいているようですね。

修繕履歴として活用している会社もあるという(画像提供=コンコアーズ)

―『Photoruction』は機能がたくさんありますよね。すべてを使いこなせるのでしょうか。

そういった部分では、サポート体制を充実させています。

まず、導入時には必ず説明会を行います。特に、導入の決裁者とサービスを使う人が異なることが多いので、工事現場の担当者に説明して、あまり使えていない会社があったら、適宜フォローを入れさせていただいていいます。

―導入した企業にはどういった効果があるのでしょうか?

ヒアリングベースですが、様々なお話をいただいています。

ある改修工事の会社では、案件をたくさん掛け持っていて、これまではそれらの情報や進捗をひとつひとつ整理して報告していました。しかし、『Photoruction』を使ってリアルタイムで情報が共有できる環境を作ったことで、いちいち事務所に戻って資料を作成していた時間が削減できたそうです。

他にも、建設業界では現場ごとにサーバーを用意しているケースがたくさんあります。人が常駐する現場になると、現場事務所というプレハブ小屋に必ずサーバーがあります。実はそこで様々なデータを整理しているんです。改修工事会社などでも、事務所にサーバーがあるので、会社に戻ってエクセルに情報をまとめたりしている会社がほとんどです。

コンコアーズ・中島貴春社長(撮影=リビンマガジンBiz編集部)

『Photoruction』を使えばそのようなサーバーなども必要なくなります。どこからでも管理できるので、「月間で現場監督一人あたり9時間の業務時間を削減できた」という話もいただきました。現場監督が月9時間削減できたら、1時間の単価を考えると、利用料は完全にペイできている計算ですね。

あとは、報告業務にかける時間も削減できます。ある会社では次のフェーズに進むために上長決裁が必要で、その都度写真の報告や資料などを作り、判子をもらって次の工程に進めていました。それも『Photoruction』に情報を共有することでよって必要なくなりました。

>>次のページ:ゼネコン出身の中島社長が、現場で感じた課題とは(3ページ目)

 
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