住宅建設業界売上高ランキング2024年8月集計

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上場している住宅メーカー31社（※）を、売上高の高い順にランキング形式で紹介します。資材価格の高騰や、円安の影響を受けつつも、大手住宅建設会社は堅調な成長を見せています。1位の大和ハウス工業は初の売上高5兆円突破となりました。（リビンマガジンBiz編集部）

※注＝編集部基準

集計方法

• 2023年6月期から2024年5月期までに公表された企業の有価証券報告書から集計
• 連結決算の場合は連結数値を集計

売上高一兆円以上の住宅メーカーは7社

1位は大和ハウス工業で、売上高は5兆2,029億1,900万円でした。前年度は4兆9,081億9,900万円でしたので、前年比106％の増益となり、初めて売上高5兆円を突破しました。営業利益は前年より減益となったものの、成長路線を継続しています。

同社は戸建やマンションなどの住宅事業のほかに商業施設や事業施設、環境エネルギーなど様々な事業を行っています。人々の暮らしに寄り添った住宅づくりがその根本にあり、8月には『シニアのための分譲マンション事業から学ぶ、高齢者のライフスタイル』という無料WEBセミナーを開催するなど、消費者目線のイベントを開催しています。

2位は積水ハウスで、売上高は3兆1,072億4,200万円となっています。前年比106％とこちらも成長を続けており、営業利益は103％のプラス、純利益は109％増と過去最高を更新しています。

同社は戸建住宅事業においては、中高級商品および高価格商品に重点を置き、室内環境システム「スマート・イクス」などの先進的な機能を搭載した住宅で受注を取り付けています。「スマート・イクス」は、空気中の微細な汚染物質を、一般的な換気システムのみの場合よりも最大約2～5倍素早く除去する仕組みで、大企業のブランド力と技術力を生かした戦術と言えます。

3位は住友林業で、1兆7,331億6,900万円となっています。前年比103％の増収ですが、力を入れているアメリカの戸建住宅の販売単価下落や、アメリカの不動産開発事業の売却物件の減少等で、営業利益・経常利益・販売利益は減益になりました。

もっとも、同社は8月8日に業績予想を上方修正しており、その理由として、アメリカの戸建住宅事業の販売単価・利益率が伸長していることを上げています。国内の住宅需要が減っていく中、海外で地盤を固め、未来に向けて確かな足がかり得ている様子が窺えます。

4位は大東建託で1兆7,314億6,700万円、5位は飯田グループホールディングスで1兆4,391億8,000万円、6位にオープンハウスグループの1兆1,484億8,400万円、7位に長谷工コーポレーション1兆0,944億2,100万円と、7位までが売上高一兆円越えの企業となっています。

住宅建設業界売上高 上昇率トップ10

前年比で売上高が上昇した企業トップ10は下記の通りでした。

今回集計した31社のうち、前年よりも上昇した企業は21社。全社の平均上昇率は102.0％でした。

住宅建設業界売上高ランキング11位～31位