住宅建設業界　新卒採用数ランキング2023年9月集計

上場している住宅メーカー35社（※）のうち、2020年から2022年までの3年間の新卒採用数を公表している27社について、採用人数が多い順にご紹介します。住宅建設業界の採用者数は企業規模の大きさを素直に反映する結果となり、また、トップ企業は勤続年数が長く働きやすいこともわかりました。（リビンマガジンBiz編集部）

※編集部基準

画像=PIXTA

集計方法

• 2023年9月11日に、公式サイトや採用サイトなどを参照し独自集計
• 「2022年」「2021年」「2020年」「過去3年の合計数」「平均年齢」を集計
• 「平均年齢」は公式採用サイトに記載がある従業員平均年齢を掲載
• グランディハウス、土屋ホールディングスは、各グループ全体の新卒採用数を集計

1位は大和ハウス工業　過去3年で新卒採用数500人超は3社　

1位は大和ハウス工業で、新卒採用人数は1,895人でした。住宅建設業界売上高No.1の企業規模に相応しく、コロナ禍の混乱にあった3年間においても2,000人近い雇用を創出しています。また、従業員平均年齢が40.1歳、平均勤続年数が15.5年と長く、新卒として入った社員が長く安心して勤められる労働環境であることが窺えます。

2位は積水ハウスで、新卒採用人数は929人でした。同社の採用数が1,000人を切っているのは、2020年度の採用者数を公開しておらず、2021年・2022年の2年分の合計数となっているからです。過去3年分では1300人～1400人程度を雇用していると推定でき、こちらも住宅メーカー大手としてさすがの採用規模を誇ります。

また、同社の採用サイトでは従業員平均年齢は非公開となっていますが、平均勤続年数が16.7年と長く、こちらも居心地がよく働きやすい環境と推察されます。

3位は大東建託で、新卒採用人数は822人でした。大東建託は、新卒社員を一定期間サポートする「メンター制度」を設けており、学生から社会人への変化にスムーズに対応できるよう、メンタル面を中心にバックアップする制度を設けています。新卒売り手市場である昨今の状況に対応した採用活動を行っていると言えます。

「住宅建設業界売上高ランキング　2023年」のトップ3企業がそのまま上位を独占する形となりました。この3社までが過去3年間の新卒採用数500人を超えています。

4位はオープンハウスグループ（485人）、5位タマホーム（468人）の順となっています。住宅建設業界はグループ全体での新卒採用数を公開している企業が多く、企業規模を素直に反映する結果となりました。トップ2社はコロナ禍真っ最中であった過去3年間でも合計1,000人を超える新卒採用数となり、また平均勤続年数の長さからも、住宅メーカー就職を希望する新卒にとっては魅力的な仕事場であることが窺えます。