不動産関連サービス業お金持ちランキング2022

上場している不動産関連サービスを営む企業21社(※)を、保有する現金及び現金同等物の期末残高が多い順にランキングしました。コロナ禍で企業の営業活動が大きく変化する中、現金同等物を多く保有して急な出費に備えている会社をご紹介します。規模の大きな会社、時価総額の高い会社と連動するわかりやすいランキングとなりました。(リビンマガジンBiz編集部)

※注=編集部基準

集計方法
・2021年4月期から2022年3月期までに公表された企業の有価証券報告書から集計
・各企業の「現金及び現金同等物の期末残高」より集計
・連結決算の場合は連結数値を集計

画像=写真AC

不動産関連サービス業のお金持ち企業1位はリクルートHD 2位は全国保証

1位は、リクルートホールディングスで、現金及び現金同等物の期末残高は6,695億5,100万円でした。リクルートホールディングスは求人広告事業をメインとしていますが、日本最大級の不動産サイトSUUMOなど数多くのメディア事業を手掛け、サービス展開国数は実に60カ国以上、総従業員数は5万1,000人以上というマンモス企業です。売上高も2兆8,717億500万円と、不動産関連サービス業界では断トツです。

2位は住宅ローン保証を中核事業とする全国保証で、現金及び現金同等物の期末残高は1,189億2,400万円でした。不動産関連のサービスをメインにする企業としては業界ナンバーワンです。全国保証は、通常、住宅ローン融資には連帯保証人が必要なところ、消費者から保証料を申し受ける代わりに同社が連帯保証人となるサービスを提供しています。リクルートホールディングスと全国保証を比べると、売上高において全国保証はリクルートホールディングスの2%程度と大きく水をあけられていますが、現金及び現金同等物の期末残高においては18%程度とそこまで大きな差はありません。事業の性質上、ユーザーが金融機関にお金を払えなくなった時に備えて、現金及び現金同等物を多めに用意していることが分かります。

トップ2社は時価総額ランキングにおいても1位、2位となっており、不動産関連サービス業界における両社の存在感の高さが感じられます。

3位はアルヒで、現金及び現金同等物は222億3,200万円でした。アルヒはフラット等の住宅ローン事業を手掛けており、住宅ローン専門の金融機関としては国内最大手を誇ります。貸金業者として、住宅ローンの貸付と回収を行うモーゲージバンク事業を手掛けています。同社も、事業の性質上、現金及び現金同等物を多めに用意していると推察されます。

順番 会社名 2022年3月期
現金及び現金同等物の期末残高
売上高
1 リクルートホールディングス 669,551 2,871,705
2 全国保証 118,924 48,842
3 アルヒ 22,232 25,189
4 LIFULL 13,145 35,857
5 じげん 8,588 15,272
6 人・夢・技術グループ 8,277 30,954
7 日本モーゲージサービス 5,023 7,689
8 ファーストロジック 3,572 1,716
9 イントラスト 3,268 4,943
10 オオバ 3,002 15,862
11 リブセンス 2,705 4,179
12 エスクロー・エージェント・ジャパン 2,666 3,552
13 ERIホールディングス 2,626 14,397
14 Casa 2,416 10,340
15 あんしん保証 1,281 4,130
16 リビン・テクノロジーズ 1,096 3,242
17 土木管理総合試験所 1,031 7,341
18 ジェイリース 1,022 9,162
19 地盤ネットホールディングス 918 2,216
20 いい生活 731 2,434
21 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン 697 737
 
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