不動産関連サービス業 従業員一人あたり売上高ランキング 2022

上場不動産関連サービス業種の企業22社(※)について、2021年11月期時点における従業員一人当たり売上高が高い順にご紹介します。併せて、前年度より一人当たり売上高がアップした率が高い会社もランキングしました。コロナ禍の長期化により先行きが読めない中、従業員の生産性アップは不透明な時代を乗り切るための施策として有効です。(リビンマガジンBiz編集部)

※注=編集部基準

集計方法
・2020年12月期から2021年11月期までの有価証券報告書記載の従業員数および売上高を集計
・売上高を従業員数で割って算出
・従業員数は連結決算の場合は子会社を含んだ総数を基準とし、連結数値がない場合は本社単独の数値を集計
・平均臨時雇用者数は含まず
・「人・夢・技術グループ」「くふうカンパニー」は新規に持株会社を設立したため、従業員数および売上高は、新規上場申請のための有価証券報告書に記載されている参考値を集計

画像=写真AC

従業員一人当たり売上高1位は全国保証 2位はアルヒ

順番 会社名 2021年11月期
従業員数
2021年11月期
売上高(百万円)
従業員
一人あたり売上
(百万円)
1 全国保証 258 47,834 185.40
2 アルヒ 425 26,821 63.11
3 リクルートホールディングス 46800 2,269,346 48.49
4 リビン・テクノロジーズ 77 3,242 42.10
5 日本モーゲージサービス 200 7,129 35.65

1位は全国保証で、従業員数248人、一人当たり売上高は1億854万円となりました。前年の1億7,589万円より105%アップしています。
全国保証は住宅ローンの信用保証を手掛けています。住宅ローン契約の際は、通常、連帯保証人を付けることが求められますが、借入金額が多額である分、返済が滞った際は連帯保証人の負担が大きくなります。全国保証は消費者が保証料を支払うことにより、連帯保証人の役割を引き受け、住宅ローンを借りやすくしています。

前年の調査で1位だった不動産ファンドのケネディクスが上場を廃止したため、全国保証が一位となりました。また、ランキング中唯一の従業員一人当たり売上高1億円越え企業となっています。コロナ禍で快適なマイホームの需要が増える中、親しい人に負担をかけずにローンを組める同社のサービスは、これからも順調に売上を伸ばしそうです。

参考サイト
不動産関連サービス業 従業員一人あたり売上高ランキング 2021

2位はアルヒで、従業員数は425人、一人当たり売上高は6,311万円となりました。アルヒは主に貸金業者として、住宅ローンの貸付と回収を行う、いわゆるモーゲージバンク事業を手掛けています。従業員一人当たり売上高増加率は前年の95%とダウンしていますが、これは従業員数を前年より30名増やしたためで、売上高は前年よりプラスとなりました。

1位、2位と住宅ローン関連事業を手掛ける企業がトップを占めました。1位から5位までは以下のようになっています。

順番 会社名 2021年11月期
従業員数
2021年11月期
売上高(百万円)
従業員
一人あたり売上
(百万円)
6 あんしん保証 112 3,946 35.23
7 ファーストロジック 49 1,716 35.02
8 イントラスト 121 4,203 34.74
9 Casa 305 10,226 33.53
10 オオバ 519 15,862 30.56
11 LIFULL 1300 35,857 27.58
12 ジェイリース 337 7,601 22.55
13 くふうカンパニー 324 6,572 20.28
14 人・夢・技術グループ 1530 30,954 20.23
15 エスクロー・エージェント・ジャパン 184 3,072 16.70
16 土木管理総合試験所 450 7,341 16.31
17 じげん 772 12,564 16.27
18 リブセンス 280 4,179 14.93
19 地盤ネットホールディングス 144 1,989 13.81
20 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン 49 675 13.78
21 いい生活 170 2,214 13.02
22 ERIホールディングス 1357 14,397 10.61

従業員一人当たり売上高増加率ランキングTOP5

続いて、前年に比べて、一人当たり売上高の増加率が高かった企業を1位から5位まで紹介いたします。

1位リビン・テクノロジーズは不動産・住宅業界に特化したマーケティングサービスを手掛けており、20201年9月期の営業収益が32億4,200万円と、前年の24億4,400万円から8億円近くアップしたことなどから1位となりました。

2位ファーストロジックは不動産投資のポータルサイト「楽待」を運営しています。同社は昨年度より売上高が増加する一方、従業員数は55人から49人へと減らしており、少数精鋭による効率経営を図った結果、115%の増加率となりました。

1位・2位の企業はITを活用しており、コロナ禍に強く、かつ、少人数での運営が可能なことが、経営効率化につながったと考えられます。

順番 会社名 2021年11月期
従業員数
2021年11月期
売上高(百万円)
従業員
一人あたり売上
(百万円)
前年
一人あたり売上
(百万円)
従業員一人当たり
売上高増加率(%)
1 リビン・テクノロジーズ 77 3,242 42.10 34.91 121%
2 ファーストロジック 49 1,716 35.02 30.38 115%
3 土木管理総合試験所 450 7,341 16.31 14.55 112%
4 ジェイリース 337 7,601 22.55 20.19 112%
5 全国保証 258 47,834 185.40 175.89 105%
6 オオバ 519 15,862 30.56 29.12 105%
7 Casa 305 10,226 33.53 32.10 104%
8 くふうカンパニー 324 6,572 20.28 19.77 103%
9 エスクロー・エージェント・ジャパン 184 3,072 16.70 16.52 101%
10 人・夢・技術グループ 1530 30,954 20.23 20.23 100%
 
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