不動産業界平均勤続年数ランキング 2020年
上場不動産企業115社(※)を対象に、正社員の平均勤続年数が長い順にランキングしました。平均勤続年数は、その会社の従業員がどのくらい長く働いているか示し、職場としての安定性や働きやすさ、福利厚生への満足度などを推し量ることができます。(リビンマガジンBiz編集部)
※注=編集部基準
集計方法
・2019年8月期~2020年7月期の各社の有価証券報告書より集計
・グループ企業の場合は、単体の従業員平均勤続年数、及び従業員数を集計
画像=写真AC
従業員平均勤続年数1位は三重交通グループHD 小規模会社が上位を占める
1位は、前回の同様の調査で2位だった三重交通グループホールディングスで、平均勤続年数18.7年です。三重交通グループHDは、基幹事業とするグループ6社からなるバス事業のほか、メガソーラー発電所などの不動産事業、「珈琲所コメダ珈琲店」「東急ハンズ」などのフランチャイズを展開しています。
前回調査では、平均勤続年数は21.3年と20年を超えていたので、2.6年ダウンする結果となりました。しかし、これは正社員を33名から35名に増やしたうえ、従業員全体の若返りを図った結果と考えられます。従業員平均年齢も43.5歳から41.1歳となっています。引き続き、従業員にとって働きやすい会社であることが推し量れます。
参考サイト
「不動産業界 平均勤続年数ランキング【2019年5月集計版】」
2位は前回3位の東急不動産ホールディングスで、平均勤続年数18.32年でした。東急不動産ホールディングスは東京渋谷に本拠を置く大手総合デベロッパーで、2019年には「渋谷ソラスタ」および「渋谷フクラス」が竣工するなど、百年に一度と言われる渋谷の再開発に力を入れています。
東急不動産HDも1位の会社と同様、平均勤続年数が前回の20.2年からダウンする結果となりました。しかし、こちらについても、前回調査では従業員数56人で平均年齢は45.3歳であったところ、今回の調査では従業員数67人、平均年齢は44.3歳と、従業員の増員と世代交代を図った結果の若返りでした。
3位は、東京楽天地で、従業員の平均勤続年数は17.6年です。1~4位までのうち唯一、持株会社ではない企業となりました。同社は東京錦糸町で「TOHOシネマズ錦糸町」などの映画館の運営のほか、「楽天地ビル」「楽天地ダービービル 東館・西館」などの賃貸ビルを管理・運営しています。
東京楽天地の従業員の均勤続年数は前回調査では17.9年でしたので、ほぼ横ばいとなりました。他の上位企業が従業員の若返りを図った分、相対的に順位が上昇する結果となっています。
4位から10位まではこのようになっています。
前回調査で1位だったエコナックホールディングスが、平均勤続年数22.5年から17.5年と大幅に下がっています。これは、元々従業員数が5名と少ない会社が、2名従業員を増やして7名となったためで、勤務の環境としてはあまり変化していないと推察されます。
1位~10位まで、従業員数2桁以下の小規模会社が多数を占める中で、従業員数903名の三菱地所、103名の平和不動産の安定性が際立っています。三菱地所は入社するのが難しい企業と言われていますが、入ってからの働きやすさは平均勤続年数にもよく表れています。
不動産業界平均勤続年数ランキング 2020年
集計方法
・2019年8月期~2020年7月期の各社の有価証券報告書より集計
・グループ企業の場合は、単体の従業員平均勤続年数、及び従業員数を集計
不動産業界平均勤続年数ランキング 2020年
集計方法
・2019年8月期~2020年7月期の各社の有価証券報告書より集計
・グループ企業の場合は、単体の従業員平均勤続年数、及び従業員数を集計