不動産業界 東京以外に本社をおく企業の売上げランキング 2020
東京以外に本社がある上場不動産企業39社(※)を売上高順にランキングしました。コロナ禍の中、地方に本社を置くことのメリットが注目されています。地域の特性を生かしながら、高い売上を記録している優良不動産企業をご紹介します。(リビンマガジンBiz編集部)
※=編集部基準
集計方法
・2019年7月期から2020年6月期までの最新の有価証券報告書を元に集計
画像=写真AC
東京以外本社で売上高1,000億円以上の不動産企業は5社
1位はイオンモールで、千葉県千葉市美浜区に本社があり、売上高は3,241億3,800万円でした。1911年創業と歴史の古いイオングループのディベロッパー事業を担い、中国やカンボジアなど東アジアにも進出しています。イオンモールは昨年の同様の調査でも1位となっていました。
参考サイト
「不動産業界 東京以外に本社をおく企業の売上げランキング 2019」
2位も昨年の調査と同じく、プレサンスコーポレーションで、大阪府大阪市中央区に本社を置き、売上高は2,240億1,100万円でした。プレサンスコーポレーションは「プレサンスロジェ」「プレサンスレジェンド」などのマンション事業を中核とする総合ディベロッパーです。
1位のイオンモールは、流通企業であるイオングループの不動産事業を担当している会社なので、純粋な不動産会社としてはプレサンスコーポレーションが首位となります。関西では有名なディベロッパーですが、2019年12月に、創業者の山岸忍社長(当時)が、学校法人の土地取引に関する業務上横領事件で逮捕され、その所有株式がオープンハウスに譲渡されるなど、今、不祥事で揺れています。
3位は、ケイアイスター不動産で、埼玉県本庄市西富田に本社を置き、売上高は1,207億1,000万円でした。ケイアイスター不動産は「高品質だけど低価格なデザイン住宅」の提供を目的とした分譲住宅事業を展開しており、「デザインのケイアイ」を標榜して、デザイン性と機能性を兼備した住宅開発を行っています。前回調査では6位でしたが、今回は3位にまでランクアップしています。
ランキングトップ3の会社は、いずれも前回の調査に比べて売上高がアップし、コロナ前の好調さが窺えました。今後は、コロナ禍を受けて、この順位や売上高にも変化が出てくることでしょう。
地方に本社を置く不動産会社のうち、売上1,000億円以上の会社は5社となり、4位は大阪府岸和田市のフジ住宅(売上高1,104億4,400万円)、5位は三重県津市の三重交通グループホールディングス(売上高1,039億2,600万円)でした。
東京以外に本社がある上場企業のうち、最も本社が多い都道府県は大阪府で、39社中10社でした。2位が福岡県で5社、3位が愛知県で4社となっています。