上場不動産&不動産関連サービス会社 資本金ランキング2020
上場している不動産会社及び関連サービス会社139社(※)について、2020年4月期時点までの資本金の額を高い順にランキング形式でご紹介します。資本金が多い不動産企業はそれだけ融資を受けやすく、大規模な事業が可能です。また、増資を行った企業の上位ランキングも併せてご紹介します。(リビンマガジンBiz編集部)
※注=編集部基準
集計方法
・2019年5月期から2020年4月期までに公表された企業の有価証券報告書から集計
・資本金は会社単独の金額を集計、売上高及び従業員数は連結数値を集計
・不動産関連サービス会社は黄色で表示
・くふうカンパニーは2018年10月に複数企業の親会社として設立されたため、前年期データはなし
画像=写真AC
上位はメジャー6社が占める サービス系最上位はケネディクス
1位は三井不動産(資本金額3,397億6,600万円)、2位三菱地所(資本金額1,421億4,700万円)、3位住友不動産(資本金額1,228億500万円)といずれも財閥系の大手デベロッパーが上位を占めています。
不動産開発には巨額の費用が掛かり、通常はその多くを融資で賄います。企業の自己資本である資本金の金額が高いほど融資を受けやすくなるため、不動産企業の成長には資本金の増資が欠かせません。このランキングからは、安定した財政基盤がある財閥系企業は、それだけ多くの資本金額を確保できることがわかります。
また、4位は野村不動産ホールディングス(資本金額1,178億円2,200万円)、5位東京建物(資本金額924億5,100万円)、6位東急不動産ホールディングス(775億6,200万円)と、いわゆるメジャー6社が上位を占めました。
ちなみに、2020年7月30日現在、全上場企業のうち資本金額1位は日本郵政で3兆5,000億円、三井不動産は23位となっています。
不動産関連サービス業種で最上位につけたのは不動産ファンドのケネディクスで、資本金額403億2,000万円で9位となりました。同社は業界屈指の実績を有する独立系不動産アセットマネジメント会社です。
また、10位のリクルートホールディングスは資本金400億円となりました。同社は「Indeed」や「SUUMO」をはじめとして、求人情報や住まい探し情報等を幅広く取り扱っています。
2社を比べると、売上高においてはリクルートHDが約34倍、従業員数は約145倍と会社の規模では大きくリードしていますが、資本金額はケネディクスのほうが少し上となっています。ケネディクスのファンド事業と、リクルートHDが主力とする情報サービス事業では資本金の必要性が異なるためで、不動産サービス業種でもジャンルによって求められる自己資本の額が大きく異なることが分かります。
資本金増資割合ランキング
1位は不動産情報サイト「RENOSY(リノシー)」のGA technologies(1156%)、2位は法律がらみの不動産に強いリーガル不動産(724%)でした。
不動産関連サービス業種で増資率トップだったのはリビン・テクノロジーズで、全体でも3位にランクインしています。不動産・住宅業界特化型のメディア「リビンマッチ」を軸としたマーケティングサービスを提供しており、2019年には東証マザーズに上場しています。昨年の3,100万円から619%の大幅増資を行い、1億9,200万円となりました。
他にも2018年~2019年に上場した企業が多く上位にランクインする結果となりました。
|上場不動産会社 資本金ランキング2020
集計方法
・2019年5月期から2020年4月期までに公表された企業の有価証券報告書から集計
・資本金は会社単独の金額を集計、売上高及び従業員数は連結数値を集計
・不動産関連サービス会社は黄色で表示
・くふうカンパニーは2018年10月に複数企業の親会社として設立されたため、前年期データはなし
上場不動産&不動産関連サービス会社 資本金ランキング2020
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