住宅建設会社 資本金ランキング2020
上場している住宅メーカー31社(※)について、2020年3月期現在の資本金の額を高い順にランキング形式でご紹介します。資本金はビジネスの元手となる自己資本のことで、設備投資が必要な住宅メーカーは資本金の額が大きくなります。(リビンマガジンBiz編集部)
※注=編集部基準
集計方法
・2019年4月期から2020年3月期までに公表された企業の有価証券報告書から集計
・資本金は会社単独の金額を集計、売上高及び従業員数は連結数値を集計
・「レオパレス21」は集計時点で2020年3月期の有価証券報告書が未提出だったため、2019年3月期の有価証券報告書から集計
画像=写真AC
資本金1,000億以上住宅メーカーは2社
1位は積水ハウスで、資本金額は2,020億9,100万円でした。積水ハウスはマンションブランド「シャーメゾン」で有名な大手総合住宅メーカーです。長年にわたり住宅メーカー界のトップ企業をつとめ、高い信頼を得ています。
売上高においては大和ハウス工業に次ぐ業界2位の同社ですが、資本金においては業界第1位となり、同社の事業規模の大きさと存在感を示す結果となりました。
2位は大和ハウス工業で、資本金額は1,616億9,900万円となっています。大和ハウス工業は「PREMIST」ブランドのマンションを手掛け、戸建住宅等の総販売戸数で業界首位となっています。
戸建・賃貸住宅、マンションの他にも住宅ストック事業や、商業施設・事業施設などを幅広く手掛け、資本金もその事業領域の多様さにふさわしく高額です。
住宅建設業界トップ2社は、不動産業界2位の大手デベロッパー・三菱地所(資本金額1,421億4,700万円)よりも資本金額が高いという結果でした。住宅メーカーの事業投資規模の大きさがよくわかります。
3位以下はこのようになっています。
ランキング上位10社中、増資を行った企業は5位の住友林業1社で、+3,400万円となりました。そのほかの企業に資本金額の変動はありませんでした。
3位のレオパレス21は、集計時点で2020年3月期の有価証券報告書が提出されていなかったため、前年度の資本金を記載しました。施工不良問題に加えコロナショックによる追い打ちで、今後は減資する可能性があります。
調査した全31社中、最も大幅な増資を行ったのはLib Workで、前年度の資本金が2億5,600万円だったところ、本年度が3億4,300万円となり、前年比134%の増資となりました。Lib Workは旧会社名を「エスケーホーム」といい、2019年6月に東証マザーズに上場したばかりの会社です。
同社は熊本・佐賀・福岡・大分を中心に、女性目線の戸建て住宅事業を展開しています。住宅展示場を使わないネット受注など、web戦略やSNS利用にも積極的で、コロナ禍においても売上を伸ばすポテンシャルを秘めた住宅メーカーです。