不動産業界 東京以外に本社をおく企業の売上げランキング 2019年
東京以外に本社を置いている上場不動産会社40社(※)を対象として、売上高が高い順にランキングしました。大手不動産会社の多くが東京に本社を置く中で、地方に拠点を置きながら大きく成功している企業はどこなのでしょうか。(リビンマガジンBiz編集部)
※=編集部基準
集計方法
・2018年8月期から2019年7月期までの最新の有価証券報告書を元に集計
1位は千葉のイオンモール 2位3位は大阪の不動産会社
1位はイオンモールで、千葉県千葉市美浜区に本社を置いており、売上高は3,129億7,600万円でした。イオンモールは、ショッピングモールを展開するイオングループのデベロッパー事業を担当しています。
イオングループは、元は岐阜県で生糸やまゆなどを取り扱っていた会社でしたが、1973年には本店を大阪に移転、その後1994年に本店を千葉市美浜区に移転しています。モール事業の業績は好調で、近年は中国やベトナム、カンボジア等のアジア圏にも進出しています。
2位はプレサンスコーポレーションで、大阪府大阪市中央区に本社があり、売上高は1,605億8,000万円でした。プレサンスコーポレーションはワンルームマンションやファミリーマンションの企画・開発・販売を主な事業としています。
同社は1997年に不動産販売業を行う「日経プレステージ」を設立して以来、3度本社を移転していますが、いずれも大阪市内での移動です。事業エリアは関西・東海・関東・沖縄と幅広く、2017年にはアメリカにも進出していますが、地元である大阪への愛着は深いものがあるようです。
3位は、フジ住宅で、大阪府岸和田市土生町に本社を置き、売上高は1,157億1,000万円でした。フジ住宅は地域密着型事業に力を注いでおり、顧客満足度の高い、高水準の住宅のトータルクリエイターを自負するデベロッパーです。
事業領域は大阪府及び兵庫県、和歌山県となっており、住宅を売りっ放しや建てっ放しにしない責任のとれる住宅づくりにより、顧客や取引先、株主から信頼を得ることを目指しています。
今回調査対象とした40社のうち、唯一千葉県に本社を置いているイオンモールが1位となりました。2位3位の大阪府は40社中10社と、東京以外に本社のある地方としては最多となり、日本第二の都市にふさわしい結果となりました。
地方に本社がある不動産会社のうち、売上1,000億円以上の会社は6社で、4位以下はこのようになっています。
なお、東京以外の関東圏に本社を置いている会社は9社で、残り31社は全て関東より西の地方に本社を置いており、東北以北に本社を置いている会社は1社もないという結果となりました。
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