賃貸住宅建築専業メーカー比較 大東建託 東建コーポレーション レオパレス21
【2019年4月集計版】
日本の賃貸住宅建築メーカーのうち、大東建託、東建コーポレーション、レオパレス21の大手3社を、売上や利益、社員数、時価総額、物件管理戸数の観点から比較しました。郊外型のアパート建築で進捗した3社は何かと比較される存在です。レオパレスの施工不良問題が与えた影響とあわせて考察します。(リビンマガジンBiz編集部)
集計方法
・2018年3月期(大東建託、レオパレス21)および2018年4月期(東建コーポレーション)の有価証券報告書より集計
・連結決算の数値を採用
・2019年4月16日時点の時価総額を集計
・物件管理戸数の数値は、週刊全国賃貸住宅新聞の「2018年管理戸数ランキング952社」より集計
売上高ランキングは大差で大東建託が一位
1位は大東建託で、売上高は1兆5570億1700万円となりました。大東建託はTOPIX Large70の構成銘柄となっている大手建設会社で、賃貸マンションとしては「フィーゴⅢ」「コンテⅢ」など、賃貸アパートとしては「ポポラ」「ルタン」など、数多くのブランドを手掛けています。
2位はレオパレス21で、売上高は5308億4000万円となりました。レオパレス21は「マンスリーレオパレス」で有名になり、敷金・礼金なしのシステムで学生や外国人に高い人気がありました。しかし、2018年頃から施工不良問題が取りだたされ、賃貸住宅メーカー全体に大きく波及しています。
3位の東建コーポレーションは、中部地方を基盤にしつつ、関東や全国展開も進めている建設会社です。賃貸物件検索サイト「ホームメイト」が有名で、耐震性とデザイン性を重視したブランド「シェルルユーロピュア」を販売しています。
レオパレス21は、施工不良問題につき2018年4月以降にニュースリリースを行っていますので、こちらは影響が拡大する前の業績に基づいたランキングとなっています。大東建託とレオパレスの売り上げには約3倍の差があり、大東建託の規模の大きさがわかります。