不動産業109社(※)の本社所在地を、土地1㎡当たりの路線価が高い順にご紹介します。都心の一等地に本社を構えることは、一流企業としての格を示し、顧客からの信用力を高めることに繋がります。採用にも有利に働きます。不動産という業種の特性からしても、本社所在地には関心が高いでしょう。(リビンマガジンBiz編集部)
※注=編集部基準
(画像=写真AC)
集計方法
・2018年11月7日時点での本社所在地の路線価を集計
・ケイアイスター不動産は「東京本社」の路線価を紹介(埼玉県の本社は倍率地域のため)
・本社が入居するビルの土地価格であって、ビル全体の市場価格ではない
本社所在地の土地が1㎡当たり2,000万円以上の企業は3社!
1位はオープンハウスで、本社所在地の路線価は1㎡当たり2,449万円となっています。オープンハウスは首都圏や名古屋で不動産売買の代理・仲介、新築戸建分譲、マンション・ディベロップメント事業などを行っています。
オープンハウスの本社は東京都千代田区丸の内2-4-1丸の内ビルディング12階にあります、丸ビルの愛称で知られており、東京駅の目の前のランドマーク的存在です。このビルには丸の内地下中央口より地下道直結で行くことができ、東京駅からの利便性のよさが路線価の高さに反映されています。
2位はゴールドクレストで、本社所在地の路線価は1㎡当たり2,075万円となっています。ゴールドクレストは東京や神奈川を中心に、新築マンションの企画や開発、分譲事業を営んでいます。
ゴールドクレストの本社は東京都千代田区大手町2-1-1の大手町野村ビル12階にあります。東京メトロ東西線・千代田線・三田線の大手町駅の目の前という立地で、JR東京駅からも近く、複数路線からのアクセスが良い場所です。
同じく2位は毎日コムネットで、本社所在地の路線価は1㎡当たり2,075万円です。毎日コムネットは学生向けマンションや学生寮の開発・運営を中心に、学生向けスポーツイベントの企画運営、不動産コンサルティングなどを行っています。
有価証券報告書に本店として記載されている住所は、不動産ソリューション事業部のある大手町野村ビル15階となっています。ゴールドクレストの本社と同じビルに入っているため、同率で2位でのランクインとなりました。
ご存知のように、路線価が高い土地としては、東京都中央区銀座5丁目の鳩居堂前が33年連続の1位となっています。しかし、不動産業界の本社を置く土地としては、アクセスの良さから東京駅や大手町駅の周辺に人気があるようです。
本社所在地の土地価格トップ10および、東京で不動産会社本社が集中する地域は?
続いて、4位から10位までの企業が入っているビルと、1㎡当たりの路線価をご紹介します。
4位
三菱地所
東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビル 1,886万円
5位
APAMAN 東京都千代田区大手町2-6-1 朝日生命大手町ビル 1,881万円
6位
ハウスドゥ 東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワーN館 1,856万円
ケイアイスター不動産 東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワーN館 1,856万円
6位
タカラレーベン 東京都千代田区丸の内1-8-2 鉃鋼ビルディング 1,856万円
9位
東京建物 東京都中央区八重洲1-9-9 東京建物本社ビル 1,848万円
10位
日本管理センター 東京都千代田区丸の内3-4-2 新日石ビルヂング 1,724万円
3社が同率6位となっています。これは、ハウスドゥとケイアイスター不動産が同じ丸の内トラストタワーN館にあり、また、タカラレーベンが入っている鉃鋼ビルディングが、丸の内トラストタワーN館に隣接しているためです。
このように見ると、9位の東京建物を除き、1~10位までの不動産会社が東京都千代田区丸の内か、同じく千代田区の大手町に本社を構えていることが分かりました。不動産会社本社が集中していることがわかりました。改めて丸の内ブランドの強さがわかりました。
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