不動産業109社(※)のうち上場企業を対象に、1億円以上の報酬を受け取っている役員をランキング形式で紹介します。経営陣の役員報酬の多さは、当該企業の規模の大きさや、事業の好調さを裏付ける資料になります。(リビンマガジンBiz編集部)
※注=編集部基準
(画像=写真AC)
集計方法
・2018年7月期までの最新の有価証券報告書を元に集計
・基本報酬、ストックオプション、賞与等の他、子会社からの報酬が表記されている場合は全ての合計額
2億円以上の報酬を受け取っている上場企業役員は5人!
1位はプロスペクトのカーティス・フリーズ代表取締役社長で、報酬総額は本社、連結子会社2社を含めた総計で7億7140万8000円となりました。本社報酬のみでも7億305万円と、109社のうちダントツの報酬額となっています。
プロスペクト・カーティス・フリーズ代表取締役社長
(公式HPより:https://www.prospectjapan.co.jp/message/index.html)
プロスペクトは「グローベルマンション」シリーズをはじめとしたマンション分譲や、再生可能エネルギー事業を営んでいます。
2位はユニゾホールディングスの小崎哲資代表取締役社長で、報酬総額は2億2200万円でした。
ユニゾホールディングス・小崎哲資代表取締役社長
(アニュアルレポート2018より:https://www.unizo-hd.co.jp/ir/file/unizo_ar18j.pdf)
ユニゾホールディングスは日本及びアメリカでビルの保有、賃貸、管理やホテル事業を行っています。かつては常和ホールディングスという商号でしたが、2015年7月より商号変更しています。
3位は三井不動産の役員二名がランクインしました。岩沙弘道代表取締役会長と菰田正信代表取締役社長の二人で、報酬総額は同額で2億1300万円となりました。
三井不動産・岩沙弘道代表取締役会長(左)菰田正信代表取締役社長(右)
(公式HPより:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/about_us/president/?id=global)
三井不動産は日本の不動産会社を代表するトップ企業で、ビルや商業施設等の賃貸や、業務施設などの分譲事業を行っています。
5位はユニゾホールディングスの鈴木孝夫取締役会長で、報酬総額は2億円でした。
大企業を含むほとんどの不動産会社が、役員報酬を多くても2億円前後としていることが分かりました。みなさんは、この金額を多いと思いましたか、それとも少ないと思いましたか。
上場企業役員報酬トップ10 と、所属企業の内訳は?
6位から10位までの企業役員ランキングは以下のようになっています。
6位 オープンハウス 荒井正昭社長 1億9800万円
7位 ヨシコン 吉田立志社長 1億8800万円
8位 サンヨーハウジング名古屋 宮﨑宗市社長 1億7940万円
9位 FJネクスト 肥田幸春社長 1億7500万円
10位 プロスペクト 田端正人常務 1億7162万7千円
調査した109社のうち、1億円以上の報酬を役員に渡している企業は17社で、1億円以上を受け取っている役員は合計25人でした。
1億円以上の報酬を受け取る役員がいる企業としては、三井不動産と三菱地所が3名で、同率で最多となっています。役員2人に1億円以上を支払っている企業としては、先にご紹介したプロスペクトとユニゾホールディングスの他、ヒューリック、日本商業開発の4社となっています。
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