不動産業109社(※)を対象に、2017年から過去3年分の新卒採用数をランキング形式でご紹介します。新卒者を何名採用しているかは、企業規模の大きさや、企業が成長途上にあり、事業の発展のために多くの人材を求めていることの目安となります。(リビンマガジンBiz編集部)
※注=編集部基準
集計方法
・2018年10月8日~11日の期間に、採用サイトなどを参照し独自集計
・集計上データがない場合は「非公表」とした
・「2017年」「2016年」「2015年」「過去3年の合計数」を集計
・野村不動産ホールディングスは公式採用情報ページに掲載されている6社の合計値を集計
・三重交通グループホールディングスは公式採用情報ページに掲載されている18社の合計値を集計
・東急不動産ホールディングスは公式採用情報ページに掲載されている21社の合計値を集計
・大京グループ・スターツグループ・リログループはグループ全体の新卒採用数を集計
過去3年で新卒採用数500人以上の企業は3社!
1位は東急不動産ホールディングスで、グループ全体の新卒採用数の合計は過去3年の合計で1,486人にのぼりました。東急不動産ホールディングスは持株会社であり、この会社自体では採用を行っていないため、公式ホームページ「東急不動産ホールディングス」の採用情報に掲載されているグループ会社21社の合計採用数を集計しました。東急不動産ホールディングスはオフィスビル・商業施設の開発をはじめとする都市事業、マンション・戸建など住宅分譲を行う住宅事業、マンションなどの管理事業、不動産の仲介事業等を行っています。
集計したグループ会社21社のうち、1企業として最も新卒採用数が多かったのは東急リバブル株式会社でした。調査段階では2017年の新卒採用数は公表されていませんでしたが、2016年と2015年の2年間の合計が358人にもなります。
2位は野村不動産ホールディングスで、グループ全体の新卒採用数の過去3年の合計は709人でした。こちらも持株会社のため、公式ホームページ「野村不動産ホールディングス」採用情報に掲載されているグループ会社6社の合計を集計しています。野村不動産ホールディングスは、マンション・戸建住宅・再開発などの住宅事業やオフィスビル等の賃貸事業、不動産投資運用会社としての資産運用事業等を営んでいます。
グループ会社6社のうち、1社として最も新卒採用数が多かったのは野村不動産アーバンネット株式会社で、3年間合計で230人でした。
3位はスターツコーポレーションで、グループでの新卒採用数の過去3年の合計は594人でした。スターツコーポレーションはスターツグループの持株会社として、グループ全体での採用活動を行っており、17社合計の数値となっています。スターツコーポレーションは、建設事業や不動産事業、管理・セキュリティー事業などを営んでいます。
スターツグループに関しては、調査の時点では2017年の新卒採用者数が公表されていなかったため、2016年(286人)と2015年(308人)の2年間分の新卒採用者の合計となっています。2017年も300人前後を採用したと仮定すると、野村不動産ホールディングスを抜いて2位となります。
ランキング1位となった東急不動産ホールディングスは、以前ご紹介した「不動産業界 関係会社数ランキング」でも、業界3位となっています。
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このこととあわせても、国内で活発に活動し、事業を拡大させている様子が窺えます。
過去3年で新卒採用数150人以上の企業は9社!
続いて、4位から9位までをご紹介します。
4位 大京 グループ全体で293人
5位 イオンモール 272人
6位 日本ハウズイング 269人
7位 オープンハウス 268人
8位 FJネクスト 171人
9位 ケイアイスター不動産 2016年と2015年の2年間で150人
以上の9社が、過去3年を平均すると50人以上の雇用を行っていることが分かりました。グループ全体ではなく、企業1社で最も新卒採用数が多かったのは東急不動産ホールディングス傘下の東急リバブル株式会社(386人)で、他にも株式会社東急コミュニティー(303人)、株式会社東急リゾートサービス(303人)と、企業単位でも多くの採用を行っていることが分かります。
人材の新陳代謝は企業にとって欠かせないものです。数多くの新入社員を受け入れている会社は、それだけ元気な企業ということができます。就職先として選ぶ際は、採用者数だけではなく離職者数なども考慮に入れて、慎重に選ぶことをお勧めします。
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