上場している不動産企業106社(※)を対象に、従業員の一人当たりの売上高を、ランキング形式で発表します。一人当たり売上高は、企業運営の効率性を判断する指標として見られます。(リビンマガジンBiz編集部)
※注1=編集部基準
(画像=写真AC)
集計方法
・2017年4月から~2018年3月期までの期間で報告されている企業の決算書・有価証券報告書をもとに集計
不動産開発・販売系が上位占める。一人当たり売上高5億円以上の会社も!
1位は、横浜と多摩地方を中心としたマンション開発をメインとしたランドで、一人当たり売上高は6億2,458万円と、今回集計した企業なかで唯一、一人当たりの売上高が5億円を超え、6億円台の企業でした。従業員はわずか7名と少数ながら、権利関係が複雑な物件の調整事業などが、高い利益で推移しています。
2位は、投資用ワンルームマンションの販売専業のアーバネットコーポレーションで、一人当たり売上高は4億6,813万円でした。
3位は、収益ビル・マンションの販売をてがけるアルデプロで、4億2,965億円でした。
集計の結果、不動産開発・販売をメインとした企業が上位を占め手いることが分かりました以下10位までの企業です。。
4位 日本商業開発 3億7,663万円 商業施設投資販売
5位 プロパスト 3億6,278万円 マンション開発・販売
6位 ヒューリック 3億3,598万円 収益ビル・テナント販売
7位 新日本建物 3億3,322万円 マンション・戸建て・用地販売
8位 ムゲンエステート 3億3,108万円 マンション買取・再販
9位 ディア・ライフ 3億2,953万円 マンション開発・販売
10位 日本管理センター 3億2,935万円 一括借り上げ管理会社
10位内では、不動産開発・販売企業が9社、管理業をメインとした企業は1社のみでした。ランキング全体の傾向としても、営業の成績が売上の大半を占める開発や販売会社が上位になり、ストック型での収益構造がメインの管理会社や、案件単価が低い賃貸仲介会社などは下位になる傾向があります。
優秀な営業マンが多い企業が、より効率の良い利益を生み出しているといった見方ができる一方で、各社良い人材を確保するために頭を悩ませているようです。
今回集計した106社全体の、平均一人当たり売上高は1億5,186万円でした。
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