上場している不動産企業84社(※)を対象に、従業員が30歳時点での年収額を予想し、ランキング形式で発表します。30歳時点で一番年収が高い企業はどこだったのでしょうか。 7月12日に公開した【2018年3月期 最新版】不動産業界 平均年間給与ランキングもご参考ください。(リビンマガジンBiz編集部)

※注=編集部基準

(画像=写真AC)

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30歳予想年収の算出方法

調査対象企業

・上場している不動産企業(編集部基準)

・従業員数が50名以上

・グループ会社の場合、有価証券報告書で公表されている単体会社の平均給与で計算

・各企業の有価証券報告書(2017年4月期~18年3月期)に記載されている従業員の平均年齢・平均年間給与と、厚生労働省による「平成29年賃金構造基本統計調査」を基に計算

厚生労働省発表の「平成29年賃金構造基本統計調査」の業種「不動産取引業」から5年ごとの年齢階級別の所定内給与額を参考に、賃金カーブを作成し、各企業が公表している従業員の平均年齢と、平均年収から生涯賃金を推測しました。

【不動産取引業】 従業員10人以上の企業規模における賃金カーブ 

 (画像=リビンマガジンBiz編集部)

※参照データ:「平成29年賃金構造基本統計調査」

※単位は月収

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30歳時点で年収1,000万円超えは2社!業界全体の30歳時点年収は増えた?

1位は、ヒューリックで30歳時点の予測年収は1,283万円でした。2位は日本商業開発で1,064万円でした。1,000万円超えの企業は、この2社でした。

3位三菱地所955万円、4位三井不動産865万円、5位東急不動産ホールディングス834万円と、ランキングの順位に多少の違いがあるものの、上位企業には【2018年3月期 最新版】不動産業界 平均年間給与ランキングと同じ顔ぶれが並びます。

しかし、5位にはプレサンスコーポレーション829万円、6位は日本エスリード792万円と、上記の平均年収ランキングでは10位以下の企業が上位にランクインしています(平均年収ランキングでは、プレサンスコーポレーション12位、日本エスリード15位)。いずれも投資用マンションデベロッパーです。

この2社が上位になった理由には、まず従業員の平均年齢が若いことが挙げられます。プレサンスコーポレーションの従業員平均年齢は30.6歳、日本エスリードは32歳と、今回集計した84社の従業員平均年齢…38歳と比べると5歳以上若いことが分かります。そちらに加えて、両社ともにマンション販売営業職に多くの人材を投下しており、基本給に加えてインセンティブ給与が得られることから、平均すると若い年齢であっても高い収入を得られる企業であることが予想されます。

番外編【30歳時点予想年収増加額ランキングTOP10社】はこちら

今回集計した84社全体での30歳時点予想年収は、平均で568万円でした。前年期の予想年収は538万円であったことから、業界全体で年収が30万円増額した事が分かりました。

人員不足が進む不動産業界では、若い人材や優秀な人材を確保が活発になっているようです。

次ページ:まずは1位から20位

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