『不動産業界 社長の年齢が若い会社ランキング』に続き、住宅関連の建設業を行っている上場企業36社(※)の社長を対象に、年齢が若い順にランキング形式で紹介します。(リビンマガジンBiz編集部)
※注1=編集部基準
(画像=PEXELS)
集計方法
・18年2月期までに報告されている上場企業の決算書・有価証券報告書、企業HPや情報サイト、調査会社などの報告を元に制作
・4月16日時点で社長の年齢を集計し、ランキング形式で紹介
・各社長のプロフィールは、公表されている資料や報道をもとにしています。
上位は30代!不動産建設×インターネットサービス
1位はジェイホールディングスの上野真司氏で35歳でした。
同氏は埼玉県出身、1998年に東京建物に入社、その後はイベント会社の役員、不動産投資投資会社の副社長を経験、2016年にジェイホールディングスに入社し、2017年9月に代表取締役に就任しました。同社の関連会社には、不動産投資における過去の取引データ及び市場動向等のデータベースや情報の提供・提案を行う企業(フクロウ社、シナジー・コンサルティング社など)があります。WEBマーケティングに積極的で、不動産投資を中心とした事業を展開しています。
2位は、TATERUの古木大咲氏で38歳でした。
同氏は鹿児島県出身で、21歳のときに不動産会社へ就職、25歳で独立しTATERUの前身であるインベスターズクラウドを設立しました。同社が提供するアパート経営プラットフォーム『TATERU Apartment』は、スマホのアプリやWEBでアパート経営を始められるサービスです。こちらも一般的な住宅建設だけではなく、インターネットやテクノロジーを活用した事業を展開しています。
3位は、サンユー建設の馬場宏二郎氏の41歳でした。
同氏は東京都出身、1999年に建築・土木・リニューアル事業を手がける冨士工に入社し、2002年にサンユー建設に入社しました。その後2014年に社長に就任しています。
同社は、建築事業で創業し、現在は不動産事業との二本柱になっています。
意外と若い建設業界 世代交代は順調?
2018年2月に東京商工リサーチが発表した『2017年 全国社長の年齢調査』によると、建設業社長の平均年齢60.49歳と、全業界(10産業)を通して3番目に若いことが分かりました。
今回のランキングで集計した住宅建設業社長36名の平均年齢は56.22歳と、さらに若い結果でした。
経営者の事業承継や世代交代は順調にすすんでいる一方で、業界の労働者に変化が現れています。
一般社団法人日本建設業連合会の「建設業ハンドブック 2017」では、2016年の建設技能労働者数は495万人で、ピークの1997年(685万人)の72.3%と、労働人口の減少が顕著になっています。同時に従事者の高齢化も進行しています。
東京商工リサーチが発表した『「人手不足」関連倒産(2017年度)』によると、2017年4月から2018年3月までに、求人難や後継者難で倒産した企業を業界別で発表しています。その中で、建設業界はサービス業に次いで2番目に多いことが発表されています。