不動産業を行っている上場企業110社(※)の社長を対象に、年齢が若い順にランキング形式で紹介します。
※編集部基準
(画像=写真AC)
集計方法
・18年2月期までに報告されている上場企業の決算書・有価証券報告書、企業HPや情報サイト、調査会社などの報告を元に制作
・4月9日時点で社長の年齢を集計し、ランキング形式で紹介
不動産投資系の社長が若い傾向
1位は、不動産投資・マンション経営のデュアルタップ・臼井貴弘氏で40歳でした。
同氏は東京出身、1977年7月23日生まれで、営業代行会社の光通信に入社し、2006年デュアルタップを設立しました。
2位は41歳で、プロパティエージェント・中西聖氏と原弘産・岡本貴文氏の2名でした。
中西氏は、長崎県出身の1977年2月8日生まれ。建設会社やマンション投資販売会社で勤めた後、2004年プロパティエージェントを設立しました。
岡本氏は、山口県出身で1977年3月10日生まれ。米マウント・アイダ大を卒業後、2000年に原弘産に入社しました。前社長である園田匡克が死去したことに伴って、社長に就任しました。
4位は43歳で、ウィル・坂根勝幸氏とグローバル・リンク・マネジメント・金大仲氏の2名でした。
坂根氏は、兵庫県出身の1974年8月1日生まれ。大学卒業後、ウィル不動産販売(現ウィル)入社し、2014年に 代表取締役就任しました。
金氏は、1974年6月2日生まれ。商工ファンドやテイマン、ディベックスといった企業で経験を積み、2005年グローバル・リンク・マネジメントを設立しました。
デュアルタップ、プロパティエージェント、グローバル・リンク・マネジメント、ロードスターキャピタル、日本エスコン、ムゲンエステート、THEグローバル社、グランディーズ、グッドコムアセット、アルデプロなど、上位企業の多くが不動産投資系の会社でした。
40代社長がいる22社中、不動産投資の企業は10社と、45%を占めていることが分かります。
また、ランキングを見ると、ハウスコム・田村氏、APAMAN・大村氏、ハウスドゥ・安藤氏が皆1965年生まれの同い年であることが分かります。偶然ですが、不動産フランチャイズチェーン企業のトップ3人が同世代でした。
不動産業社長の平均年齢は?
2018年2月に東京商工リサーチが発表した『2017年 全国社長の年齢調査』では、不動産業社長の平均年齢63.19歳と、全業界を通して最も高齢だったことが分かりました。
今回のランキングで集計した不動産業社長110名の平均年齢は59.92歳と、全国平均と比べて低いことが分かります。
上場企業では豊富な人材がいるため、経営陣の新陳代謝が活発に行われいるようです。一方で中小の不動産企業では、経営陣の高齢化や事業承継、跡継ぎ問題が顕著になってきています。
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