不動産関連のサービス業を行っている21社(※)を対象に、従業員一人当たり売上の売上高をランキング形式で発表します。従業員一人当たり売上高は、会社の資源である従業員の生産性を見る指標となります。(リビンマガジンBiz編集部)
(画像=写真AC)
集計方法
・2018年3月時点に公表されている各企業の有価証券報告書より集計
・売上高を、従業員数で除して算出
※不動産関連サービス以外の事業がある企業も含む
1位から21位はこちら1位は一人当たり売上高1億円越えの全国保証
1位は、独立系信用保証大手の全国保証で、売上359億1,800万円に対し、従業員数は255人で、従業員一人当たり売上高は1億4,085億円でした。2017年は新設住宅の着工数が前年度を上回ったことや、新規提携の金融機関が増加した点、既存提携金融機関の利用率向上などによって、保証債務残高や新規保証実行件数が順調に増加しました。同社は、「不動産関連サービス業 営業利益率ランキング」でも1位でした。
2位は不動産ファンドのケネディクスで、売上227億4,500万円に対し、従業員数は299人、従業員一人当たり売上高は7,607万円でした。同社は、アセットマネジメント事業における手数料収入が増加し、増収増益を達成しています。
4位は、投資物件サイトを運営するファーストロジックで、売上17億9,500万円に対し従業員数は45人、一人当たり売上高は4,027万円でした。同社が運営する不動産投資ポータルサイト『楽待』は、キャッシュフローシミュレーションや積算価格シミュレーションといった新機能を追加し、より不動産投資への興味関心を引きつけるサービスを展開しています。また、広告やスポンサー活動も積極的に行い、その結果会員登録数が94,653人と、前期と比べて2万人以上増えました。
1位から21位はこちら従業員一人当たり売上高増加率 TOP10
前期と比べて、一人当たり売上高の増加率が高かった企業を紹介します。
従業員一人当たり売上高増加率 TOP10
1位は、不動産取引の保証(エスクローサービス)や金融機関からの業務受託(BPO業務)を展開するエスクロー・エージェント・ジャパンで、従業員一人当たり売上高増加率は142%でした。新規取引先の拡大や借換案件の増加により、業務委託業務の業績が前年比135%伸びていることが大きな要因です。
3位のジェイリースは、増加率121%でした。賃貸・家賃保証を手がける同社は、2017年3月期に横浜や埼玉に支店を展開し、首都圏エリアにおける営業拡大を実現しました。その結果売上高は28.4%増加したことが大きく寄与しています。
不動産関連サービス業は、インターネットメディアや家賃保証、不動産システムなど事業内容が多岐にわたっています。しかし、事業それぞれの市場動向がランキングに反映されているわけではありません。あくまでも企業単体の業績や経営方針がランキングに反映されていることが分かります。
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