前回公開した「不動産業界 広告宣伝費ランキング」に続いて、住宅建設企業31社(※)を対象に、広告宣伝費が高い企業をランキング形式で紹介します。(リビンマガジンBiz編集部)
※注1:編集部基準
■集計方法
・2016年10月期~2017年9月期までに公表されている各企業の有価証券報告書より集計
・広告宣伝費及び、販売促進費などが明らかになっている企業をランキング化
・連結発表の企業は、連結した金額で発表
■100億円越えは4社 売上ランキングと同順 広告宣伝費は企業規模と比例?
広告宣伝費が100億円以上の企業は4社でした。
1位の大和ハウス工業は346億8,200万円、2位の積水ハウスは254億1,700万円、3位大東建託は173億7,300万円、4位飯田グループホールディングスは121億1,700万円でした。
4位までは売上ランキングと同順です。予想どおり、企業規模が大きな会社が広告宣伝費も高い傾向にありました。
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業界全体の広告宣伝費が増加しています。
今回集計した31社では、広告宣伝費が前年と比べて平均20%増加しました。
他業界と比べて人手不足が顕著な建設業界では、企業ブランディングや人材広告に予算をかけている企業が多くあります。
■広告宣伝費率が高い企業は?
広告宣伝費率が高い企業を見てみましょう。
広告宣伝費率TOP10
(画像=リビンマガジンBiz編集部)
1位はナックの7.2%で、売上高859億円に対し、広告宣伝費は61億8,800万円でした。同社は、住宅建設以外にも宅配水事業や、清掃器具レンタル事業といった利益率の高い事業を行っています。そういった事業に積極的な販売促進を行った結果、比較的高い広告宣伝費率になったものだと思われます。
2位の安江工務店は売上38億8,700万円に対し広告宣伝費が2億2,100万円で、比率は5.7%でした。一見すると高い数字ですが、前年の広告宣伝費率は6%と、わずかながらも減少していることが分かります。同社の有価証券報告書には、「従来の新聞折り込みチラシからウェブによる集客に変更したことにより効率的な販売促進が進んだ」と発表しています。
現在は、テレビや新聞、雑誌といったマスメディアだけではなく、検索サイトやウェブページなどを活用したネット広告に力を注いでいる企業が増えています。より効果的な宣伝方法はどういったものなのか。各社が試行錯誤しています。