誰もが知っている大きな公園から、子供の頃遊んでいた小さな公園まで、都内には膨大な数の公園があります。その公園の歴史や背景を調べてみると、ひとつひとつに興味深いエピソードや逸話があるようです。

今回は、小田急「梅ヶ丘駅」から徒歩5分、井の頭線「東松原駅」から徒歩7分、「区立羽根木公園」を現地調査しました。(リビンマガジン編集部)


「羽根木公園」といえば、何と言っても「梅林」!

(撮影=リビンマガジン編集部)

(撮影=リビンマガジン編集部)

最寄り駅が小田急線「梅ヶ丘駅」ということもあり、「羽根木公園」には、650本にも及ぶ梅の木が植えられています。秋が深まるこの季節に、さすがに梅の花を見ることはできませんでしたが、毎年2月から3月にかけての梅の花が咲く時期には、こちら「羽根木公園」では、「せたがや梅まつり」が開催されています。

見ごろを迎えると「見驚(けんきょう)」や「花香実(はなかみ)」、「思いのまま」といった品種が60種類以上、紅梅約270本、白梅約380本の梅の花が咲き誇ります。お祭りは「俳句の講習会」や「和太鼓の生演奏」「抹茶のサービス」「餅つき大会」「梅ドリンクや梅ジャムの販売」など、盛りだくさんの内容です。2017年には「せたがや梅まつり」は40回を迎えました。毎年世田谷区民はこのお祭りを楽しみに大勢の人で賑わうそうですよ。

羽根木公園、その歴史

(撮影=リビンマガジン編集部)

丘になっているこの公園は古くは一帯に「六郎次」という野鍛冶(鍛冶職人)が住んでいたと伝えられ、「六郎次山」と呼ばれてる山でした。その後、根津財閥の所有地となったため、「根津山」と名前がかわりました。今もなお地元の方には「根津山の公園」、あるいは「六郎次山」と呼ばれています。東京都が昭和31年にここを公園として整備。その際、この地が東京都荏原郡世田谷村大字世田谷字羽根木(漢字が19個並びました)の飛び地であったことから「羽根木公園」と名づけられました。そして、その後昭和40年に管理は世田谷区に移管されました。


園内には茶室も

(撮影=リビンマガジン編集部)

梅林の横には「星辰堂(和室)」と「日月庵(茶室)」という施設があります。こちらの施設では、茶道の活動の場として利用されているようです。また「星辰堂」には休憩スペースがあり、自由にくつろげるようになっています。よく晴れた休日に、梅林を見ながらお茶で一服、なんて楽しそうですよね。


思いっきり楽しめる日本初のプレーパーク、充実の「羽根木プレーパーク」!


「羽根木公園」には子どものための施設「羽根木プレーパーク」というものが存在します。

(撮影=リビンマガジン編集部)

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ここは別名「冒険遊び場」とも呼ばれています。このプレーパークという文化は、ヨーロッパを中心に1950年代あたりから徐々に増えてきたものです。1979年に開園したこの「羽根木プレーパーク」が日本初のプレーパークとなります。

こちらでは、子供たちが廃材や道具を使って秘密基地を作ったり、木に登ったり、地面を掘り返したり、さらにプレーリーダーという大人の指導の元、焚き火もできるのです。 今の御時世、焚き火が公園でできるとは…。

昔の子供たちが、自然の中で自由に遊んでいたことが、都市公園の中で再現できる、そんなコンセプトのエリアのようです。

他の施設も大充実!


まだまだ「羽根木公園」には魅力ある施設が溢れています。

(撮影=リビンマガジン編集部)

(撮影=リビンマガジン編集部)

野球場をはじめ、テニスコートも完備されています。週末になると遠方からもこの施設を利用しにくる方も多いそうですよ。

(撮影=リビンマガジン編集部)

(撮影=リビンマガジン編集部)

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大人も楽しめる健康器具のエリアやプレーパーク以外の遊具も充実しています。

「羽根木公園」は一日遊べる天気のいい日にピッタリの公園でした。皆さんも休日におでかけされてみてはいかがでしょうか。

【区立 羽根木公園】

所在地:

東京都世田谷区代田4丁目38番52号

開園日:

常時開園

交通:

小田急線梅ヶ丘駅下車徒歩5分 

井の頭線東松原駅下車徒歩7分 

小田急バス梅ヶ丘駅北口下車徒歩5分 

東急バス代田四丁目徒歩7分

問合せ:

公園管理事務所

電話番号03-5431-1822

 
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