年々、国内の空き家件数は増加の一途!
総務省がおこなった「平成25年住宅・土地統計調査」の概要によると、全国における空き家件数は約820万戸です。総住宅件数(約6,063万戸)の約13.5%を空き家が占めていることになります。この件数は調査を開始した昭和38年から増加し続けており、平成25年の空き家件数は過去最高を記録しました。今なお増え続ける空き家に対して、各自治体が対応・対策に追われています。ここでは自治体が運営・仲介をおこなった空き家の活用事例を2つご紹介します。
保育スペースや障害者支援団体の施設として活用!
一つ目の活用事例は大田区がおこなっている「大田区 空き家活用情報」からです。大田区では地域貢献を目的とした利用者に向けて、空き家の貸し借りをサポートします。このサイトでは空き家を貸したい人・空き家を探している人の情報をはじめ、実際に寄せられる相談や過去の実績を公開しています。これまでに保育スペースや子供の遊び場、英会話サロン、障害者支援団体のグループホームとのマッチングに成功しました。
コミュニティーセンターやカフェとして活用!
二つ目の活用事例は埼玉県がおこなっている「埼玉県 空き家対策」からです。現在、埼玉県には約11万戸の空き家が存在します。そのため空き家の増加が地域へ与える悪影響等を考慮して、適正な管理を推進する政策が取られてきました。その一環として、取り壊す予定だった蔵を近所の人が気軽に出入りできるコミュニティーセンターに建て替えたり、またある施設ではカフェに造り変えたりと建物を再利用する試みがおこなわれています。
見方を変えるだけで活用の可能性が広がる空き家!
お荷物のように取られがちな空き家ですが、少し考え方を変えてみるとその空き家の活用方法はどんどん広がっていきます。空き家を地域貢献やビジネスに活用してみたいと思われた時には、一人で悩まずお住まいの自治体にご相談してみてはいかがでしょうか。