大阪府における空き家の現状とは?
総務省が行った「平成25年住宅・土地統計調査」の概要によると、大阪府は全国で二番目に住宅が多い地域です。大阪府でも他都市同様に空き家数は年々増加しており、同年の統計では約68万戸の空き家が確認されました。平成20年の調査結果と比較すると約5.4万戸増加しています。大阪府でも本町や北浜といったオフィス街へのアクセスに時間がかかる地域や交通の便がよくない地域では空き家問題がより深刻化しています。大阪府ではこうした空き家問題に立ち向かうため、府をはじめ高槻市や高石市、河内長野市など各自治体が独自に問題解決に取り組んでいます。ここでは高槻市と高石市の取り組みについて紹介します。
高槻市が行う空き家バンクとは?
高槻市が行う空き家バンクは「高槻市樫田地区空き家情報バンク制度」といいます。樫田地区は「大阪の田舎」と呼ばれており、高槻市の最北部に位置します。この制度では高槻市と樫田地区に住む住民が仲介役となって、空き家の所有者と利用者のマッチングを行います。この制度を利用して空き家の購入が決定すると、空き家の回収費用等を高槻市が最大50万円まで補助してくれます。
高石市が行う空き家バンクとは?
高石市が行う空き家バンクは「高石市空き家バンク制度」といいます。空き家の所有者が高石市に賃貸や売買を希望する物件を登録することで、市のHPに住宅情報が掲載される仕組みになっています。なお、物件を探す人の事前登録は特に必要ありません。問い合わせの対応や住宅の見学等については、高石市から委託された団体が間に入ってくれるため、所有者の負担が軽減されます。この制度を利用して、空き家の購入や賃貸が決定すると空き家の契約や改修、購入の費用として高石市が最大60万円まで補助してくれます。
気になる自治体の空き家バンクを検索してみよう!
大阪府ではここで紹介した高槻市、高石市以外の自治体でも空き家バンクの取り組みが行われています。住んでみたい地域や気になる地域がある方は、自治体名で検索してみてはいかがでしょうか。