住宅ローンは、借り換えを行うと、安くなったり早く返せたりすることをご存じですか。金額が大きい住宅ローンは、少し金利が下がるだけでも大きな効果を発揮してくれます。今回は、住宅ローンの借り換えについて、ご案内します。
■住宅ローンを借り換える理由
住宅ローンの借り換えは、一度借りたローンを見直すところから始めます。住宅ローンを借り換えることで、どのような効果があるのでしょうか。
住宅ローン借り換えによる効果
住宅ローンの借り換えは、住宅ローンを借りた時よりも金利が安くなっていたり、条件が良くなったりする時に行います。借り換えを行うことにより、早期に住宅ローンが返済できたり、トータルの料金が安くなったりします。
低金利の時代こそ、住宅ローンを借り換える
最近、住宅ローンが最低水準で推移していると言われています。住宅ローンは高額で長期の借金です。わずか数パーセントの金利差であっても、将来的には大きな差額になります。つまり、住宅ローンの借り換えは、低金利の時にこそ効果を発揮するのです。
■住宅ローン借り換えの具体例
住宅ローンはどのような時に行えばよいのでしょうか。また、住宅ローンの借り換えを行うことによって、具体的にどのくらいの効果があるのでしょうか。
借り換えの仕組み
住宅ローンを借り換える時、現在利用している金融機関では新しく借り換えをすることはできません。別の金融機関で住宅ローンを組みなおし、そのお金で元の住宅ローンを完済するという仕組みです。
元のローンが、住宅金融支援機構のローンと銀行ローンを併用している場合、片方だけを借り換えるということはできません。原則として、両方の借り換えを行う必要があります。
借り換えのタイミング
住宅ローンの借り換えには、手数料がかかります。事務手数料や保証料、新たな金融機関への抵当権利の付け替えも必要なため、登記費用も必要です。その手数料などを考慮してでも借り換えるメリットがあるのは、返済期間が10年以上、残債が1000万円以上あり、借り換えを希望する金利との差が1%以上ある時と言われています。
借り換えの具体例
例えば、借入残高が3000万、残りの返済期間が30年の場合、
金利が3%だと毎月の返済額が126,481円、
2%だと毎月の返済額が110,885円
となり、月の差額が15,596円となります。残りの返済期間が30年間なので、15,596円×12ヵ月×30年=5,614,560円。金利が1%違うだけで、約560万円もの差額があります。借り換えの諸経費を支払ったとしても、大きな節約に成功するのです。
最近では、一括で見積もりを行ってくれるサイトもあります。自分の住宅ローンが高いかも、と感じたら、利用してみるのもよいでしょう。