空き家は、居住している家よりも、犯罪に巻き込まれる確率が高いと言われています。しかし、空き家にお金はあまりかけたくないですよね。コストをかけずにできる防犯対策はあるのでしょうか。

 

■どんな空き家が狙われる?

数ある家の中から、犯罪者が空き家だと判断するのは、どのような家なのでしょうか。また、どんな空き家が犯罪に巻き込まれやすいのでしょうか。

 

空き家はこんな犯罪に!

 平成25年の時点で、日本の空き家率は、13.5%もあるそうです。空き家の最も多い犯罪は、空き巣や不法侵入です。中に家財がないから大丈夫、という人もいるかもしれませんが、ホームレスが住み着いてしまったり、中から放火されたりというリスクもあります。また、最近問題になっているのが、詐欺に利用されるケースです。中には、振り込め詐欺の現金送付先住所に使われていた、という事件も!空き家は様々な意味で、リスクを抱えているのです。

 

こんな家は要注意!

 では、どんな家が、空き家だと判断されるのでしょうか。空き巣や侵入者は、まず家の下見を行います。

●郵便物がたまっている

●草が生え放題など、長期間、庭の掃除がされていない

●玄関や窓のガラスが割れているなど、家のメンテナンスがされていない

 など、人の気配が感じられない時に、犯罪者はその家を空き家だと判断する可能性があります。

 

■無料&格安でできる防犯対策

 それでは、犯罪者に侵入されないために、手軽にできる防犯対策にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

無料で行える対策

 まずは、簡単に空き家だとわからないようにします。郵便物はこまめに取り、庭や家を適度に整備しておきましょう。こまめに郵便物を取りに行けない時は、郵便局の転送サービスを利用します。郵便受けに「チラシお断り」のシールを貼っておけば、ある程度は郵便受けに投入されるものを減らせます。庭は定期的に掃除をし、割れた窓ガラスなどは修理をしておきましょう。

 侵入者は、窓から家に入るケースが多いようです。室外機や物置などは足場になりやすいので、移動しておきましょう。放火の対象にならないよう、外には燃えやすいものを出しておかないようにすることも大切です。

 犯罪者が最も恐れているのは、通報される可能性のあるご近所の目です。不在時に時々様子を見てもらえるだけでも、大きな防犯効果になります。空き家を訪れた際に挨拶をしたり、留守をお願いしたりと、良好な関係を築いておきましょう。

 

お手軽価格で行える対策

家内への侵入を防ぐため、玄関の鍵は、できれば2つ以上取り付けましょう。主要な鍵がサムターン鍵の場合は、防犯サムターンカバーをつけておくとよいでしょう。侵入口として利用されがちな窓には、防犯フィルムを張っておきます。また、侵入口になりそうな窓には、補助鍵をつけておくとより効果的です。どれも数百円程度で購入でき、ホームセンターなどで気軽に購入することができます。

最大の対策は、空き家の貸し出し&売却

もし、今後その空き家を使う予定がないのなら、最大の防犯対策は、空き家の貸し出しか、売却です。誰か人に住んでもらえば、犯罪に巻き込まれるリスクも大きく下がります。資産活用にもなるので、検討してみましょう。

 
  • line
  • facebook
  • twitter
  • line
  • facebook
  • twitter

本サイトに掲載されているコンテンツ (記事・広告・デザイン等)に関する著作権は当社に帰属しており、他のホームページ・ブログ等に無断で転載・転用することを禁止します。引用する場合は、リンクを貼る等して当サイトからの引用であることを明らかにしてください。なお、当サイトへのリンクを貼ることは自由です。ご連絡の必要もありません。

このコラムニストのコラム

このコラムニストのコラム一覧へ