最近、古い家の人気が出てきたため、以前は全く売れなかった古い戸建てでも、解体することなく売れるケースが増えています。その一方で、相変わらず売れない家も…売れる古い戸建と、売れない古い戸建。両者にどのような違いがあるのでしょうか。

■こんな古家は、売りにくい…

実際、どのような古い戸建てが、売れにくいのでしょうか。問題のある物件を、1つずつ確認してみましょう。

 

再建築不可

最も嫌がられるのが、「再建築不可」という言葉。再建築、つまり土地はあっても古家を壊してしまったら、その土地に建物が建てられない、ということです。理由として一番多いのは、接道義務の問題。建築基準法42条において、「建築物の敷地となる土地は、幅員4m以上の道路に2m以上接していなければならない」という決まりがあります(対象外の物件もあります)。これを満たしていないと、建築申請が通らないのです。こういった物件は、更地にしてしまうと価値が大きく下がったり、骨組みを残してリノベーションをするなど通常の建て替え以上に高額な費用がかかったり、という可能性があるため、倦厭される傾向にあります。

 

老朽化が激しい

いくら古家に人気が出てきたといっても、やはり老朽化が激しい家は、ダメージも大きいため、売れにくい傾向にあります。土台が腐っていたり、傾いていたりと、人が住めないような状態になっている家は、売却も困難です。また、水回りに損傷がある場合は、修理に大きなお金がかかるため、同じく避けられることが多いようです。

 

二世帯住宅

都心部に家を持つために、二世帯住宅を選ぶ人は増えています。しかし、実際に古い戸建てとして売却すると、需要が小さく、売れにくい傾向にあります。

 

■売れないものを売りやすく。

では、上記のような「売れない戸建て」は、どのようにすれば売却することができるのでしょうか。

 

解体する

 老朽化が激しかったり、二世帯住宅などで広すぎて売れなかったりと、家自体に原因があって売れない場合は、解体して更地としての売却も検討してみましょう。ただし、上記で紹介した再建築不可物件に関しては、解体してしまうと、家を建てることができません。その場合、さらに売れなくなってしまう可能性がありますので、注意しましょう。

 

リノベーションをする

最近、古い家を利用したリノベーション物件が流行っています。不動産屋や建築デザイナーに相談して、フルリノベーションを施して売却することも検討してみましょう。また、二世帯住宅は分割して、投資用賃貸住宅として売却するのも良いかもしれません。その家のある土地や環境に合わせて、よりニーズがありそうな物件にしましょう。

 
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