不動産を売買する時、大抵の人が検討するのが、対個人への売却でしょう。しかし、最近ではそこに「リノベーション会社に売却する」という、新しい選択肢ができています。リノベーション会社へ売却することに、何かメリットはあるのでしょうか。

 

リノベーション会社とは

言葉はよく聞くけれど、そもそもリノベーションとはどういう意味なのでしょうか。リフォームとの違いや、リノベーション会社とは何かをご案内します。

 

リノベーションとは

最近よく目にするリノベーションという言葉。でも、それが一体どのようなものかご存じですか。リフォームと何か違いがあるのでしょうか。

リフォームは英語で改良という意味があり、古くなった建物を、新しい状態に戻すことを指します。汚くなったり壊れたりしたものを直す時も、リフォームという言葉を使います。

一方のリノベーションとは、修復に加えて、再生、刷新という意味があります。既存のものをベースだけ残して新しく作り直したり、耐震性を高めるために家の補強を行ったりすることを指します。最近ではデザイン性の高いリノベーション物件が増え、人気となっています。

 

リノベーション会社とは

リノベーション会社は、その名の通り、リノベーションをしている会社のこと。個人が家をリノベーションする時に依頼をすると、デザインから施工までを行ってくれる会社です。中には不動産物件を買い取り、リノベーションした後に売り出すというスタイルの会社もあります。リノベーション会社が間に入ることによって、売り手は古い物件でも通常より高く売れ、買い手はおしゃれな家が安く手に入る、というメリットがあります。

 

■リノベーション会社に売却するメリット

リノベーション会社のことはわかったけれど、そこに売却するとはどういうことなのでしょうか。また、どんなメリットがあるのでしょうか。

 

リノベーション会社への売却

前出の通り、リノベーション会社の中には、自身で物件を買い取って、リノベーションした後、その物件を売却するという業者があります。中古の自動車販売をイメージするとわかりやすいでしょう。

オーナーから買い取る→メンテナンス→新しいオーナーへ売却

このメンテナンスの部分でリノベーションをしてから、より高く売却するのが、リノベーション会社です。

 

リノベーション会社に売却するメリット

一般的な売却に比べて、リノベーション会社に売却することには、こんなメリットがあります。

●現金化が早い:通常3~6か月かかる自宅の売却が、数日から数週間程度で済みます

●仲介手数料がいらない場合がある:第三者に売却するのではないため、仲介の不動産会社に支払う金額がかからないケースがあります。

●瑕疵担保責任が免除される:第三者に売却すると、一定期間隠れた瑕疵の責任を負わなければなりませんが、業者への売却の場合、これが免除されます。

●個人売却で売れにくい物件でも買い取ってもらえる:リノベーション前提のため、古い家や物件の状態が悪い家でも、比較的高く買い取ってもらえます。

 現金化を急ぐ場合や、築年数が古い家などの場合は、リノベーション会社への売却も検討してみるのもよいでしょう。

 
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