「土地を売る」と聞くと、住宅用に整った平な土地をイメージしがちですよね。しかし、一言で土地といっても、場所、広さ、形、周囲環境、さらには用途地域など、実際は多種多様です。土地には売りやすいものとそうでないものがあります。売りやすい土地とは、どのような土地なのでしょうか。


■売りやすい土地

 もし自分が土地を買うとしたら、どんな土地が良いでしょうか。自分が欲しいと思う土地は、きっと他の人も欲しい土地です。もし売却することになっても、そんな土地の方がもちろん売れやすいのです。購入する場合も、将来のことを考えて、きちんと確認してみましょう。

どんな土地が売りやすい?

 土地と言っても様々ですが、売れやすい土地というのは、それだけ魅力的な土地ということです。それぞれ、どのような土地に人気があるのか、確認してみましょう。

①場所:駅、学校、町の中心部、大きな商業施設などに近い、場所として利点がある土地は人気があります。また、山手線内や鎌倉、京都や芦屋といったブランド力のある土地も人気です。

②形:敷地を最大限に有効利用できる、正方形や長方形に整った「整形地」が理想です。

③日当たり:人の生活にとって、日当たりの良し悪しは重要なポイントです。家が南向きに建てられる土地がベストです。

④広さ:土地がある地域にもよりますが、狭すぎず広すぎないのがもちろん理想的です。東京周辺では、30坪前後がよく売れているようです。

用途地域や条例も確認

土地がある場所には、用途地域や条例が定められています。購入を検討している土地や自分の持っている土地に、どんな制約があるのかを確認することはとても大切です。また、その制約によって、土地を売却しやすくなることも。例えば、第一種低層住宅専用地域の場合、近くに高い建物や大きな商業施設が建たないので、静かで暮らしやすい環境ですよ、とPRすることができます。用途地域や条例をメリットとしてうまく活用しましょう。

■売れない土地を売れやすくする方法は?

売りやすい土地のことは分かったけど、自分の持っている土地がそんな完璧な土地であるということは少ないでしょう。では、売れにくい土地を少しでも売れやすくするには、どのような方法があるのでしょうか。

短所を長所に変える

売れにくい土地には、色々な理由があります。しかし、欠点だと思っていた事は、見方を変えれば長所にも成り得るのです。例えば、変形地の場合。一見家を建てにくそうですが、余った部分を駐車場や庭として広く活用できたり、周囲の家と離せるのでプライバシーが守れたりと、プラスの面もあります。また、建築条件無しで、ハウスメーカーを買い手が自由に選べることを売りにするという手段も。一度、自分の土地のよさを、よく見直してみましょう。

古家はうまく活用する

売りたい土地に古家が建っている場合、解体費用の問題から忌避されることもしばしば。しかし、実は買い手にとっても、古家のまま住宅ローンが申請できて契約をしやすい、という大きなメリットがあるのです。さらに最近では、古家をあえて購入し、リノベーションをして住むというケースも多くなっています。リノベーション案と費用を一緒に提示するなど、一見して売りにくい古家付きの土地でも、工夫次第で人気物件になるのです。

 
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