マイホームが欲しい!とは思うものの、実際に不動産を購入するのは初めてという方がほとんどのはず。一体いくらの物件が買えるのか、予算はどれくらい用意するのか。今回は資金計画についてご案内します。
■自分が買える額を知る
実際に自分が買える物件の金額を知ることが、マイホーム購入の第一歩です。予算が決まらないことには、物件を探しようもありません。まずは、実際に自分が購入できる金額を知ることが大切です。
ローンシミュレーションをしてみる
自分が買える物件は、年収から知ることができます。ローンの支払いに回していい金額の目安は、収入の約20%~25%。例えば年収500万円の人なら、20%で年間約100万円、月換算で約8万円強が返済の目安となります。月8万円をボーナス払いなしで返済する場合、2017年1月時点のフラット35ローンシミュレーションによると、35年ローンで、借入可能額は2778万円です。これに用意できる頭金を足したものが、購入可能額になるのです。
買える物件の額を計算してみる
マイホームを買うために実際に必要な額は、実にシンプルな計算で割り出せます。
【頭金+諸経費+住宅ローン借入可能額】
この合計額が、購入できるマイホームの価格となります。ローンシミュレーションから住宅ローンの借入可能額を割り出せば、自分が欲しいと思う物件に、頭金と諸経費がいくら必要かわかります。現在の預貯金を確認し、実際に購入できるマイホームの予算を割り出してみましょう。
■用意する頭金を計算する
頭金の額
頭金はよく、購入資金の2割、と言われます。しかし、実際には2割以下で購入できることもあれば、2割以上必要な場合もあります。結局、いくら資金を用意すればよいのでしょうか。元々、2割の頭金を用意しろと言われているのは、昔は住宅ローンで借りられる限度額が80%だったからです。現在では頭金が全く0円でも住宅ローンを借りられるようになりましたが、フラット35を利用する場合、借入額が物件の90%以上だと、利息が高くなります。返済額を少しでもすくなくするために、最低でも1割は頭金を用意しましょう。最近では贈与税非課税制度もあり、親世代からの援助も受けやすくなりました。可能であればやはり2割、諸経費と合わせて3割用意しておくと、その後の返済が楽になります。
頭金にしていい預金
たっぷり貯金があるので、頭金をたくさん支払って、ローンを楽にしようと思っている人。ちょっと待って!貯金を全額頭金にするのは、とても危険です。貯金の中には、使ってはいけないお金もあります。例えば、いざという時に必要な生活予備費。また、子どもの教育資金など近い将来必要なお金は、手元に残しておかなくてはなりません。それらを引いた額が、実際に支払っても良い頭金になります。