最近話題のVR。この技術が、不動産業界でも活用され始めていることをご存じですが? VRが導入されることによって、不動産がどんなメリットがあるのでしょうか。

 

■そもそもVRって?

 最近よく聞くけど、そもそもVRって何? という方も多いのではないでしょうか。本題に入る前に、まずは最先端ITツールであるVRについて解説します。

 

VRで映像世界が変わる!

 VRとは、Virtual Reality(ヴァーチャルリアリティ)の略で、和訳すると「仮想現実」となります。専用のディスプレイを装着しプログラムを流すことで、3D映像を360度、まるで現実世界のように楽しむことができます。最近ではディスプレイに加えてVRグローブなども開発されており、触感までまるで本物のように楽しむことができるようになりました。

 

様々なシチュエーションが体験できる

 不動産業界にも言えることですが、ある日、ある地点で、人が体験できるのは、その時点での環境だけです。例えば、夏の暑い日の日中だと、暑い、日差しが強いといったイメージしか感じることができません。しかし、VRにデータさえ入っていれば、その地点で感じられる様々なシチュエーションを体験することができます。同じ地点でも、雨の日はどうなのか、冬は、夜は、風が強い日は?それにより、実際にそこで長時間過ごしてみないとわからないことも、事前に体験することができるようになるのです。

 

■不動産のVR活用

 VRのことはわかったけど、それが不動産に何の関係があるの? と思いますよね。実は、VRの活用は、不動産業界にとって驚くほど画期的なことなのです。

売買におけるVRの活用

 家を購入する時、新築となると、実は完成前に契約をすることがほとんどです。一部の建売や完成品販売を除くと、購入を決意した後で家が完成し、実物と対面するのは購入することが決定した後です。いくら模型やイメージ画像があっても、現実と違うと感じる面は多々あるのが当然です。しかし、ここにVRが導入されると、完成形のイメージが現実に出来上がるものとほぼ同じように確認できるため、この現実とイメージの誤差が大幅に小さくなることが期待できます。

賃貸におけるVRの活用

これまで賃貸を契約する時は、自身が希望したり不動産業者が提案したりする家を1軒1軒見て回ることが必要でした。不動産の賃貸契約をしたことがある人なら、せっかく遠くまで足を運んでも、イメージが違ってがっかりするという経験をしたことがあるはずです。そこにVRが導入されると、わざわざ物件に足を運ばなくても、たくさんの物件のイメージを確認して比較することができるようになるのです。また、これは売買にも通じるものですが、自分が持っている家具や、購入したいと思っているインテリアを実際に配置して、現実の生活をリアルにイメージすることもできるようになります。

 
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