不動産関係で聞く「ディベロッパー」という言葉。何となく大きな仕事をしている人、というイメージだけど、具体的にどんなことをする人たちのことか、ご存じですか?

 

■ディベロッパーとは

 再開発や新しい街の造成時によく聞く、ディベロッパー。言葉は耳にしたことがあるけど、一体どんなことをしているのでしょうか。

 

ディベロッパー=開発業者

 ディペロッパー(developer)とは、開発業者を意味する英語です。新しい街を作る時、一定のエリアを再開発する時、大規模なマンションを作る時などに、中心となって事業を調整する団体や企業のことを指します。

 

日本の主なディベロッパー

都市再開発機構のような公的ディベロッパー以外に、日本国内では大きな開発を主として行っている民間ディベロッパーがいます。中でも次の7社が有名で、「メジャー7」などと呼ばれています。

・三菱地所(三菱地所レジデンス)

・住友不動産

・三井不動産(三井不動産レジデンシャル)

・東京建物

・東急不動産

・野村不動産

・大京

この他にも、鉄道会社や大手建設会社、不動産会社や消費者金融などがディベロッパーとして開発を行うことがあります。

 

■どんな仕事をしているの?

 ディベロッパーが何かはわかったけれど、具体的などんな仕事をしているのでしょうか。

ディベロッパーの具体的なお仕事

 ディベロッパーの仕事は、まず何かを作る時のための用地取得から始まります。例えば、ある町の一角を大規模マンションにする場合を考えてみましょう。まずは、その土地の市場価値を図るために、さまざまな情報を集めます。希望する建物が建てられるのか建設条件や用途などの法律・規則を調べ、周辺の環境も調査します。そして、販売価格と実際にかかるコストを計算し、利益と見合うかを検討します。開発に値するという結果が出ると、その土地を持っている人々と交渉して買い取りや等価交換などの手段により取得します。そしていよいよ、土地の整備と建設業者の施工管理を行い、物件を販売。必要経費と等価交換分を引いて、残った物件の売り上げ、ディベロッパーの利益となるのです。

実はあなたも、ディベロッパーになれる!

ディベロッパーというと、メジャー7をはじめとした大手の仕事、と思ってしまいますよね。しかし、必ずしも大企業だけがなれるというわけではありません。むしろ、あなた個人でも、ディベロッパーになることができるのです。例えば、持っている自宅を建て替える時、周辺の住人に声をかけて、街の一角を整備します。元の周辺の住人には、新築の家が提供できます。そして、余った土地や家を販売すれば、あなたも立派なディベロッパーなのです。ただし、土地や建物を繰り返し販売するには不動産業者の資格が必要ですので、注意してください。

 
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