空き家になった実家、自分たちが住む?
実家が空き家になったが、どのように活用するか悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。両親が健在のうちは良いのですが、いつまでも元気でいてくれるとは限りませんよね。実は様々な理由で家が空き家になってしまった時、その持ち主である親や相続人となる子どもだけの問題ではなく、周辺住民にまで影響を及ぼすことがあるのです。空き家はそのままにしておくと建物の老朽化や雑草、害虫、放火や不法投棄など犯罪の温床になる等のリスクが生じます。また、空き家特別措置法が制定され、空き家は早急に対処が必要な建物になりました。空き家となった実家の活用方法として、自分たちが住むという選択肢があります。実家が残るということが最大のポイントです。しかし、兄弟など他の相続人がいる場合には注意が必要で、後々のトラブル回避のためにも遺産分割についてよく話し合っておく必要があります。
貸家として賃貸に出すという選択肢
次に、貸家として賃貸に出すという選択肢があります。ある程度のリフォームが必要になることが多いのですが、賃貸に出すと家賃収入が得られるというのがメリットになるのではないでしょうか。賃貸に出す場合もリフォーム費用を誰が負担するのか、賃貸管理を誰が行うのか、家賃収入の配分はどうするのか等は他の相続人が居るならば話し合っておく必要があります。また、すぐに入居者が決まらなかった場合には維持管理に手間も費用もかかるということも予め考えておいた方が良いでしょう。
思いきって売却するという選択肢
空き家の維持管理は思いの外大変なもので、固定資産税だけでも大きな負担になります。たくさんの思い出のある実家を手放すのは後ろ髪を引かれる思いがするものですが、思いきって売却するという選択肢があります。「空き家になってから3年目の年末まで」など条件を満たせば、譲渡所得から最大で3,000万円の控除を受けられますので、長期間放置するようなことはせずに早めに活用方法を決めると良いでしょう。とにかく、納得のいく方法で空き家になった実家を活用することが大切です。