ファイナンシャル・プランナーの大竹麻佐子です。

 

子育て世代の家計の見直し、今度のライフプラン、シニア世代の老後資金対策、相続案件のコーディネーターとして、世代も背景もさまざまなお客様の相談を受けています。

お金についての相談が人生相談になることもしばしば。アドバイスをするはずが、生き方を教わったり…。価値観も夢も人それぞれですね。

FPって、そんな様々な人生に触れることができるワクワクする職業である反面、その方の人生を変えてしまう可能性もある責任ある職業だと思います。

いつも心に留めていることは、後悔しない選択をして頂くことです。

そんな相談のなかから、不動産売買にまつわる事例などを今後、ご紹介していきます。

 

第1回目は、私自身の経験から…

 

その前に、少しだけ自己紹介です。

 

東京都大田区出身、品川区在住、

夫と高1、小4(どちらも男子)の母です。

 

短大卒業後は、証券会社に就職。80年代後半のバブルの時代でした。

株や債券、投資信託などの資産運用アドバイザーを目指したものの、配属されたのは、本社部門の事務職で、海外投資家の日本における代理人業務でした。これはこれで特殊業務のため、外資系銀行に転職。環境は変わったけど同じ仕事を10年ほど経験しました。苦手な英語と時差に悩まされつつ、それでも、楽しく優雅な独身生活を送っていたのでした。

 

その後、結婚して、子どもができ、ファイナンシャル・プランナーとなりました。

独身時代の優雅さは、かけらもなく、

毎月増える食費に悩まされつつバタバタの毎日を送っております。

ファイナンシャル・プランナーだって、悩み、改善の繰り返しなんですよ。

 

生活変わっても性格は変わらないものですね。

一生懸命仕事して、一生懸命遊ぶことが人生の醍醐味と心より信じております。

 

一度きりの人生、後悔しないこと!!

 

岐路にたつ度に悩み、いろいろな選択肢の中から最善と思われる決意をすることを心がけています。

 

そんな人生のなかで、時々考えることがあります。

 

あのとき、あのマンションを売却していなかったら…

 

30歳の時に、大田区でマンションを購入しました。

JR沿線、通勤時間30分以内、駅から徒歩5分以内、南向き、3階以上の新築。理想的な物件でした。

ひとりで住むには…

 

家族で生活するには、不向きでした。

設計される方は、きっと住む人を想像しながら作り上げていくんでしょうね。

 

新しいわが家は、新しい生活にあったものになりました。

夫がローンを組みました。

 

さて、どうしよう。

独身時代に私が購入したマンションは、想いもローンもたくさんありました。

相談した不動産関係者、友人は、ほとんどがそのまま財産として所有し、賃貸にすればいいとアドバイスしてくれました。

不動産に働いてもらい、不動産収入を得るということ。

悩みました。

 

この先の自分の収入がどうなるのか、全く想像のつかない状況のなか、

借り手がいなかった場合、壁紙を取り替える、給排水設備が故障場合、収入を上回る支出には耐えられないかもしれない。

何よりも、二重ローンが不安でした。

 

結局、不安というリスクを抱えることに耐えられず売却しました。

 

後悔はしていません。

でも、あの時、手放していなかったら…とは考えます。

 

どうやら、人は夢を見続けるようです。

利益が出ることを前提に考えてしまいます。

 

確かに、売らずに不動産オーナーになるという選択肢もありました。

ファイナンシャルプランニングの基本は、自分自身がどれだけリスクを許容できるかだと思います。

あの時の自分にとっての最適な判断は、リスクを取り除くことでした。

そういう意味では、売ったこと正解だったと考えています。

 

その時に学んだこと

  1. 自分の生活にあったものを選ぶこと。
  2. 不動産を選ぶ際の優先順位を考えること。(新しく購入したマンションは、中古物件でした。
  3. 売却価格の試算は、複数の業者に依頼すること。
  4. できるだけ期間に余裕を持つこと。
  5. 許容できるリスクの大きさを知ること。
  6. どうしたいのか、どうなりたいのか整理してみること。

 

参考になれば幸いです(^^)/

 

ファイナンシャル・プランナー

大竹麻佐子

 
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