みなさんこんにちは、ファイナンシャル・プランナーの大間武です。
今回は住宅購入に関する資金について考えてみたいと思います。
住宅購入は何十年という長期間生活する拠点を決めるというライフプラン、
ライフイベントの中でも大きなイベントの一つです。
そして、ほとんどの方は住宅ローンを契約し、
最長35年という長期間に渡り返済を行うことになることから、
購入前から購入時、購入後と長期に渡って家計に影響を及ぼします。
住宅購入に関する資金準備、資金計画はどのように考えればよいかみてみましょう。
<購入前の資金準備>
住宅購入における必要資金として、住宅購入本体の代金、住宅購入に関する諸経費、
家具家電等の購入費が挙げられます。
その中で住宅ローンで賄うもの以外、つまり自己資金として準備が必要なものは、
住宅購入の頭金、住宅購入に関する諸経費、家具家電等の購入費となります。
では、いくら資金として準備すればよいか?ということになります。
住宅ローンを無理なく返済することを考えると住宅購入の頭金は住宅本体価格の20%、
住宅購入に関する諸経費は住宅本体価格の5%、家具家電等は住宅本体価格の5%を目途に
準備をしていただきたいと思います。
頭金、諸経費、家具家電等の合計で住宅本体価格の30%となります。
現在は金利が低い状態であったり、頭金が少額でも住宅ローン契約が出来たりしますが、
最長35年という長期に渡り住宅ローンを返済する、住宅ローンと付き合うという点や35年の間には
経済、社会、家庭のあらゆる分野で何かしらの変化はあるという点から考えますと、
余裕を持った資金準備、資金計画は必要と考えます。
<購入後の資金準備>
~一戸建ての場合~
戸建て住宅の場合は基本的に自分で管理、修繕を行わないといけません。
10年前後から屋根、外壁、水回り等の修繕や給湯器等の設備交換が発生してきます。
これらの資金は修理、交換の時に準備するか、事前に積み立て等で準備しないといけません。
~マンションの場合~
マンションの場合は専有部分は自分で、共用部分は管理組合で管理、修繕を行うことになります。
専有部分は専有部分内の設備等について10年前後から修理もしくは交換が発生します。
これらの資金は戸建て同様自分で準備しないといけません。
共用部分は管理組合で管理、修繕を行うことになりますが、
その資金は所有者が毎月支払う管理費、修繕積立金からとなり、
出所は家計であることには変わりありません。
注意すべき点は管理組合の「管理運営状況が適正であるかどうか」
「資金不足になる可能性はどうか」など日頃から関心を持ち、
何か問題がある場合には早めの対応が必要となります。
資金不足になる場合は管理費や修積立金の増額が必要となり、
家計収支に直接影響しますので注意が必要です。