ソニー銀行は堅実な銀行だが金利競争は限界局面
ソニー銀行はネット銀行の先駆者的存在であり、現在のネット銀行がここまで広がったのも
ソニー銀行のおかげと言っても過言ではありません。
また、ネット銀行は顧客サービスが行き届かないことが多いですが、ソニー銀行は日経金融機関
満足度ランキングで前回まで1位を獲得するなど、顧客からの支持も得ています。
一方で、ネット銀行では当初独走していた融資ランキングに関しては、ネット銀行の中でそれほど
金利が低くないわりに審査が画一的で厳しいことが嫌気され、伸び悩んでいるのが現状です。
そこでソニー銀行の銀行代理店として、直営の住宅ローンプラザ(東京)やソニー生命などで
対面販売が出来る体制を整えています。
最近の動きを見ると、有人店舗だったメガバンクがネットローンに参入、一方のネット銀行は
有人店舗の拡張と両行のすみ分けが難しくなりつつあります。
銀行代理店となっているソニー生命には要注意
このような動向の中、ソニー銀行の銀行代理店にソニー生命が入っていることに注意する必要が
あります。
ソニー生命はライフプランニングを通して保険を考える、理想としては素晴らしい会社ですが、
これを提案するライフプランナーが保険とともに住宅ローンも販売することになります。
ライフプランニングを考えながら、住宅ローンと保険を提案すること自体は良いのですが、
ライフプランナーにも当然ながら厳しいノルマがあります。
住宅ローンだけを提案してもらうことは難しく、必ず保険のセット販売となることは
想像が付きます。
そうなると金利の低い住宅ローンに入るつもりが、余計な保険にも入っていたということになりかねず、
本末転倒の結果となってしまいます。
ソニー銀行がここまでするのは、結局は金利が低すぎて利ざやがとれず、ソニー生命を抱きかかえなければ
以前ほどの利益が出ないことを物語っています。
また、ライフプランナーが住宅ローンの見直しを迫ってくることも考えられますが、不要であればきっちり
断る勇気も必要です。
以上、ご参考にして頂けますと幸いです。