職業別に向いている住宅ローンとは
この考え方は、変動金利か固定金利か迷った時に利用されるものですが、
あくまで参考程度にして頂けるとよろしいかと思います。
職業にもいろいろあり、浮き沈みの激しい業界から安定した業界まで
様々です。
最近は、どの業界も浮き沈みが激しいため区別するのが難しいですが、
証券会社や電機メーカーなどは景気の波や技術革新に左右され、特に
ボーナスなどで大きな変動が現れます。
また、自営業者も上記に含まれます。
一方、安定している職業の代表格は国家公務員や地方公務員です。
ここで、変動金利と固定金利の特長の説明です。
まず変動金利は、景気が良くなると指標となる短期プライムレートが上がり、
それにより返済額が変動するのが特長です。
ただし一部の銀行を除いて、急激に返済額が上昇して返済できない事態を避けるために、
5年間返済額を一定にする5年ルールや5年後の返済額を125%以内に抑える125%ルール
などが整備されています。
ここで、急激に景気が良くなり返済額が上昇した場合を想定してみましょう。
浮き沈みが激しい業界は、景気が良くなっている時は基本的にその業界も良くなっていると
考えられるため、ボーナスも増え変動金利で返済額が増えても問題ないことがわかります。
一方、景気に左右されない国家公務員や地方公務員にとっては、給与が変わらないのに
返済額だけが増えることになり、住宅ローンが家計を圧迫する要因になります。
では固定金利の場合はどうでしょうか。
固定金利は変動金利よりも利率が高い分、返済額が最後まで変わらないのが特長です。
つまり、浮き沈みが激しい業界に勤務する人はたとえ自社の業績が悪化しても返済額は高止まり
したままです。
一方、国家公務員や地方公務員は給与も変わらず、返済額も変わらずで安定した家計となります。
このように考えると、浮き沈みが激しい業界に勤務する人は変動金利、国家公務員や地方公務員は
固定金利が向いていると言えます。
ただ現在は、変動金利も返済額が変わらず、固定金利は過去の変動金利並みの低さです。
今後住宅ローン金利の上昇予想が多い中、どの業界の人でも固定金利が最もお勧めと言えるでしょう。