マンションは最多販売価格帯を中心に
皆様はマンションなどの不動産を購入されるとき、将来どれくらいで売れるか、
考えながら見学されていらっしゃいますか。
私は必ず、このマンションの10年後の想定売却価格、仮に賃貸に出したときの
賃料などを考えながら見学しています。
これは何も転売で利益を上げるという考えではなく、こうすることで、
購入しようとするマンションなどの不動産を、客観的に評価できるからです。
そして、購入するのであれば、最多販売価格帯となっている物件を選びます。
マンション業者が、ご丁寧に最多販売価格帯を提示してくれることで、
この地域に住む住民の所得層が判断出来ます。
高級住宅街のマンションであれば、富裕層が多いので、最多販売価格帯も上がりますし、
郊外のベッドタウンであれば、中間層が多いので、最多販売価格帯も下がります。
これにより、マンション業者がその地域でターゲットとしている層がわかり、
最多販売価格帯の、平均的な間取りのマンションを購入しておけば、
次に買うのも同じ層ですから、値下がりしにくく、売りやすいという算段です。
特殊な間取りのマンションは値崩れしやすい
一方で避けたいのが、最多販売価格帯とはかけ離れた物件です。
大規模マンションであれば、マンションの1階と2階を繋げて、戸建て住宅のように
利用できるメゾネットタイプのマンション。
また、建築スペースの関係で生まれた、屋上のバルコニー付きマンションなどです。
メゾネットタイプのマンションは、家族数が多い世帯や2世帯住宅向きに販売され、
屋上のバルコニー付きマンションは特別な物件として販売されます。
しかし、これらのタイプの需要はどうしても限定されてしまい、中古物件として
最後まで売れ残るのも、これらのタイプです。
従って、これらの物件が新築で欲しいのであれば、基本的に中古物件として
売り出すことは考えず、最後まで住み続ける覚悟が必要です。
また、特殊な間取りであるが故に、万が一売りに出すときは、多少の値崩れは
覚悟しておきましょう。
以上、ご参考にして頂けますと幸いです。