決算期が有利なようにも感じるが・・・
いよいよ3月に入り、自動車や家電などが決算セールを行うようになりました。
不動産仲介会社も3月決算の会社が多く、年間の目標を達成するため、鼻息が荒くなります。
物件を集めるためのチラシの作成、顧客の呼び込み、成約とつなげていき、
目標の仲介手数料額を目指します。
ここまで書くと、不動産を売るのであれば、不動産が流通し、不動産業者も必至になる
3月の決算期が良いように感じますね。
しかし、この時期はとにかく不動産業者の数字が先行し、高く売ることよりも
早く売ることに重点が置かれます。
従って、当初の売り出し価格よりも、引下げるようにアドバイスされたり、
買い手が付くとわかると、成約のために自然と成約価格が下がっていたりします。
不動産仲介会社も、自分達の会社のために頑張るのはわかるのですが、不動産業者によっては、
上記以上に強引になることもあるので、注意が必要です。
本当の狙い目は閑散期、その理由とは
不動産の売り時が、3月の決算期ではないことはご理解頂けたと思いますが、
それでは、本当の売り時はいつなのでしょうか。
ここで、自分の不動産が高く評価される時期を考えてみましょう。
それは、全体的な売り物件が少なく、自分達の物件に希少価値が生じている時です。
そして、それが狙えるのが、3月や9月の決算期後の閑散期と呼ばれる時期です。
これらの時期は、決算期でも成約に至らなかった物件しか存在しておらず、
このタイミングで売りに出せば、確実に希少価値は上昇します。
そして、売り出し価格は市場流通価格に合わせるものの、売り急いでいるような
雰囲気は封印し、静かに買い手が現れるのを待ちます。
宅建業法では、専任媒介契約と専属専任媒介契約に、レインズ登録義務があります。
これは、全国的な不動産登録システムですので、上記の契約を不動産仲介会社と結び、
しばらくすれば、何らかの動きは必ずあります。
この局面では、買い手よりも売り手の方が有利ですので、多少値下げしたとしても
決算期よりは高く売却出来るはずです。
以上、ご参考にして頂けますと幸いです。