活躍したときに多額の借入を申し込むが
プロ野球はキャンプが終了し、WBC(ワールドベースボールクラシック)が近づき、
Jリーグは一足早く、開幕しました。
気候も段々と暖かくなり、これからがスポーツ本番となります。
所で、プロ野球選手やJリーガーなどは、活躍すれば年俸も増えるため、有名選手などは
キャッシュで豪邸などを購入すると考えがちです。
しかし、実は住宅ローンの申し込みも多いのです。
これが高級車であれば、キャッシュで購入するのが普通かもしれません。
しかし、プロスポーツ選手は年俸分を月給で貰っているため、数億円もする豪邸の資金は
簡単に用意できません。
また、プロスポーツ選手に多い傾向として、シーズンに活躍して年俸が上がった時に、
値段が高い豪邸などを購入しようとします。
当然ながら、手持ちの資金では足りないことになります。
所詮は1人の個人事業主なので無理は出来ない
では金融機関は、プロスポーツ選手の多額の借入申し込みを、受入れているのでしょうか。
答えは簡単ではありません。
皆様ご存知のように、プロスポーツ選手も1人の個人事業主です。
従って、信用という側面から見ると、サラリーマンに劣ります。
また、1番のリスクは、毎年活躍できるとは限らず、怪我などによりシーズンを
棒に振ることも珍しくありません。
さらに、プロスポーツ選手の選手寿命は短く、引退というリスクもあります。
これらを総合的に考慮すると、金融機関としては簡単に融資できないことが
おわかり頂けると思います。
しかし、プロスポーツ選手本人は、自分の活躍しか頭に入っていませんので、
金融機関側と意見が一致しないことも多々あります。
金融機関としては、まず手元資金を多くして貰い、借入希望額を減らして貰うこと。
また、返済期間を極力短く設定することで、プロスポーツ選手が引退するまでに、
住宅ローン資金を回収すること。
さらに、担保評価をいつも以上に慎重に行い、抵当権などの担保物権を第1順位で
設定することなどで対応します。
このようにリスクの高い融資ですが、この辺りの対応力で、金融機関の融資姿勢を
見極めることが出来るのも事実です。
融資審査の参考にして頂けますと、幸いです。