不動産業者を介さず個人売却は殆んど無い。
個人が相対で売買は、殆んど見受けられない。個人同士で売買は、親族や信頼が無ければ売買する事が困難であり、その実例も少ない。
それだけ、不動産は他の物品等と異なり、専門性が強く、取扱も金額が大きく、登記をもって所有を示すからである。
この特殊な「商品=不動産」の売買、貸借をする行為に介在するのが「宅建業者」である。
LDK 行政機関に免許が与えられて初めて業者がこれを介在する。
これに拠り所を見つけ、業者が不適切、不正、詐欺、等を起こしていることが再三見受けられる。TV,新聞などで報じられるほどの社会ニュースとなり、一般消費者は不動産業者に良い印象を持っていない。
業者には、「媒介」(仲介)でお願いしよう。
高く売りたいなら—業者の「買取」には乗るな!
〇貴方のマンション、即金で高く買い取ります
〇この街で、中古1戸建てを探しています—即高く買い取ります
〇1棟マンション、アパート探しています—絶対高く買い取ります
この種のチラシや勧誘DMを受け取られた方は多いと思います。特に、この5年ほどは金融緩和もあり、買取ブームでこれに重点を置いた専業業者もあります。
毎日のように、中古アパート経営、中古マンション投資セミナー、満室経営セミナーなど素人に不動産投資を進め売りつける専業社が新聞広告、TV広告で呼びかけている。これらは殆んどが「買取業者」です。特にオーナーチエンジは投資対象です。
買取業者は、売手で有る個人(素人)より、価格を徹底して安く買い叩く。業者はこれをリノベーションと称して、内装、設備を新築同様に改装し
自ら買手である個人購入者をセミナー、名簿屋などからTEL攻勢をかけ売りつける。
個人購入者は、自己使用であれ、投資であれ、非常に高い価格で取得する事になる。
【 事 例 】
東京より40分の郊外型3LDK、築8年マンション、1,400万で買取り、壁紙、ガステーブル、洗面・トイレ、建具一部等を交換、クリーニング(小キズ補修)などリノベーションに約120万円を投入、リノベーション済と称し、2,370万円で売り出し、A様に諸費用を負担する事で売り抜けた。
業者の儲け=実質850万円の粗利益。(粗利率35%)
B様は、ネットで同一マンションで、同様の3LDKのマンションの売り物件を見つけ、業者に媒介を依頼し、リフォームを自分で行う事で、1,660万で購入し、壁、床、キッチン、トイレなどの更新に180万円を投入、媒介手数料60万円を支払っても、実質1,900万で取得。
実に、A、B 様の差は400万20%の差が出る。
売りも、買いも 「買取」には要注意!
*ある大手は、3年間の設備などの保証をしている事もある。
*買取専業で、自らは販売力もなく、リノベーションのみを行い、販売業者に手数料を払い販売する。販売業者は、売りも買いも手数料を取れる。(両手取り)=前例では120万円の手数料。当然、前述より売りはさらに高くなる!